- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536453
感想・レビュー・書評
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人間は、その時々に生きる。いくつもの顔を持つ。
どれも紛れもなく自分なら、暗い中でもちゃんと輝いてる…
星のように。
読んでよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貧困や不幸は生まれながらにしてあるとは思わないが、この小説を読むとそれもありなん、と感じてしまう。
著者の人間関係や四季の描写が上手い。主人公を中心に肉親とその周りの人の描写が上手い。
不幸とは何か、不幸にならないようにするには何が必要か問いかけてくれる。
人生は一度限り。この本に出会ってよかった。 -
【最終レビュー】
新刊・予約著書。約、3ヶ月半待ち・図書館貸出。
女性三代(母親・シングルマザー、一人娘・一人娘の娘)を中心に
どん底の環境下で生きていく中
奥底で抱えていた「ほろ苦さ・情の薄さとの葛藤・優しさの裏返し」
を通じ、どんな姿・立場に登場人物一人一人それぞれがなったとしても
[一筋の「光=小さな星」の存在になろうとする、せつない姿]を…
桜木さんが
「微妙に揺れ動く」男女それぞれの心理を「上手く巧みに、わかりやすい、比喩的描写」と共に映し出しています。
逆に、物語全体そのものは、重苦しさといった風ではなく
『不思議に瑞々しい透明感』さえも、自分の中では感じていたんです。
自分にも重なった所もあったりしましたし
『わずかな「ひとかけら」ずつでも「一歩、一歩」でもいいんだよ』という
『桜木さん自身からのエール』が、この著書を通じて伝わってくるものを感じました。
ページ数は少なく、あっという間に読み終えたんですが、その中身は『内面描写』を存分に散りばめながら、厚みに厚みを重ねた作品だということを… -
女性の3代記。タイトルが希望を感じさせる。
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BGM ミルクティー/UA
紫乃さんの「女について」は勉強になります。 -
★3.5。
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主人公である塚本千春の半生を、彼女と関わった人々の視点から語る短編連作。
母、近所の主婦、先輩踊り子、一人目の夫、二人目の夫の母、現代詩教室の講師、母の恋人、元編集者、そして娘。
同じ人物の話だけど、語り手によって少しずつ変わるその姿を想像するのが、なかなかに面白かった。 -
咲子、千春、やや子…親子。
それぞれに、輝いていきていたんだと思います。
2014年10月6日 -
★3.5「ラブレス」で桜木さんを知ったわたしとしては、「ホテルローヤル」よりも桜木さんぽく感じてしまう。
重く湿った雰囲気で、読んでいる間中、胸が重苦しい、でも読み進めたい、そんな一冊でした。 -
★★★☆☆
女三代恋放浪
【内容】
奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語。
【感想】
本全体が梅雨のようです。
三代にわたる女たちの恋模様を描いております。
しかし、血に逆らうことができないのか、どの時代も厳しいです。こんな恋はしたくありません。
冷血動物が家に張り付いているイメージでしょうか。