乙女の港 (実業之日本社文庫 - 少女の友コレクション)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 737
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550534

感想・レビュー・書評

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  • もう幼い少女ではないけれど、何度読んでも感動する大好きな本。
    終わりがとても美しく、読んだ後は本当に心が清められたよう。

  • 中原淳一の挿絵目当てで買ったけど、内容も面白かった。とってもきれいな百合小説。

  • 20年振りに再読。横浜のミッションスクールが舞台の少女小説。新入生の三千子に上級生2人から手紙が届く。品良く儚げな洋子と負けず嫌いで勝気な克子。2人の間で揺れ動く三千子。少女達が織り成す清らかな愛情と憧れに胸がきゅんとするようでした。洋子と克子の関係性の変化には爽やかな感動があります。中原淳一の挿絵もとても素敵。最初から最後まで胸をときめかせて読みました。また再読したい本です。

  • なんと!!!
    「乙女の港」
    文庫本出ました!
    中原淳一の表紙絵です!!

    いやぁ、これが現役ででるとは思いませんでした。
    お母さんが70代以上のかたで、話をしてみて懐かしいわぁ、とおっしゃったら買ってあげてください。

    で、乙女の本棚、にこれをいれるか、ですが、うーん、わからん、こればかりは、本人たちに聞いてみるしかないなぁ。
    この分だと「花物語」もでるかもしれません。
    日本のお耽美の始まりの……。

    2018/11/08 更新

  • 洋子克子の絡みがあまりなく、和解後克子は出てこないなど、三角関係の面白みが薄い。三千子と洋子の仲良くなる過程が描かれない。等々、個人的にはイマイチ。
    中原淳一ってカリスマ的だけども、あの毛虫眼のどこがそんなにいいのやら。

  •  前書きに瀬戸内寂聴の推薦文が載っているのですが、それを読むまでもなく、この話はさぞ当時の少女達(殊に田舎の)を熱狂させたことでしょう。
     美しく心惹かれるあの人と結ぶ、エスと呼ばれる特別な関係―。共に下校し贈り物をしあい、休みには互いの家を訪問したり、他愛なくも濃密な交流は精神的成長を促すものとしてかかれており、この辺り現代の視点から見ても成長物語としてよく書けている思います。
     洋子お姉さまは卒業したらいずれは、修道女になりそうな気がしますね。

  • 消費される少女像を追っているので、少女小説はちょっと違うかな。と忌避していたのだけど
    読んでみたらプリキュアばりにキャラが立っていてめちゃくちゃ面白かったです。

  • 雑誌「少女の友」に連載された作品。
    昭和初期、横浜のミッションスクールを舞台とし、「Sの関係」と女子の三角関係を描く。
    中原淳一の挿絵が目を引く。

  • 三千子が洋子に憧れる気持ち、なんとなく少し分かる。薄幸で儚い印象のお姉さんって惹かれるものがある。
    本当の純粋。心が洗われるようなお話。

  • 「いつか、いつかね、三千子さんを、ほんとうに、こんなにして、捜すんじゃないかって、ふっとそう思ったの。その時は、もう幾ら捜したって、三千子さんは見つからないんじゃないかって……。でも、あたしはどんな遠くへだって、三千子さんの心を捜しに行ってよ、きっとよ。」
    2014/09/29-10/03

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著者プロフィール

一八九九(明治三十二)年、大阪生まれ。幼くして父母を失い、十五歳で祖父も失って孤児となり、叔父に引き取られる。東京帝国大学国文学科卒業。東大在学中に同人誌「新思潮」の第六次を発刊し、菊池寛らの好評を得て文壇に登場する。一九二六(大正十五・昭和元)年に発表した『伊豆の踊子』以来、昭和文壇の第一人者として『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』などを発表。六八(昭和四十三)年、日本人初のノーベル文学賞を受賞。七二(昭和四十七)年四月、自殺。

「2022年 『川端康成異相短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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