辞めない理由 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551876

感想・レビュー・書評

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  • こういうのはその時代が懐かしくなる。本当に数年で状況が変わった部分をうまく切り取ってある。

  • 2009年08月17日 22:18

    37歳1児の母で編集者の主人公が男性社会の中でその純粋ながんばり故に陥れられ、左遷され、それでもそこから這い上がる、ワーキングマザーのサクセスストーリー 
    著者の実体験に基づいてかかれているらしい 

    今ほどワーキングマザーが持て囃される時代ではなかったから大変だったんだろうと思う 
    子供がいじめにあったり、同僚の独身女性から妬まれたり・・・ 
    ちょっと演出っぽいと思う伏線もあったが、 
    自分自身へのメッセージとして残ったのは 
    「しんどい、辛いことばかりと思ってるならワーキングマザーなんてしないほうが良い」ということ 
    もちろんそう思っていなかったけれど、時々仕事でのストレスに折れそうになることがあり 
    働いている意味や自分の価値などなど悶々とすることがあったけれど 
    そういう精神的なことを思い悩んでいるのはバカらしいなと思うことができた 

    笑う角には福来る 

  • ハラハラハラハラ、まだ何かあるのかしらとドキドキ・・・・ で、気持ちよく、完!
    いーねー!
    読んだタイミング的にも「え!?あたし!?」ってとこがチラホラチラホラ。
    面白かったー

  • 前半は主人公の和美が職場でも娘の学校の問題でも理不尽な目に遭い、共感して腹立たしくなるけれど、後半はスカッとします!
    子どもが親の背中を見ているというのは主婦でもパートでも正社員でも、どんな立場の親に対してもそうだと思う。

    あれこれうるさく言うよりも、親の生き方を子どもはよく見ているのだから!と自分にも言い聞かせたりする私です。。

  • 【エール!1】を読んだ後だったので
    丁度続きみたいな感じで良かった。
    エールで短編読んで、これで長編みたいな感じ。
    バリバリ働くワーキングマザーの話。
    主人公、最初はガミガミちょっと嫌な上司だったんだけど
    理不尽な人事に同情・・・。
    最後はうまく行きすぎだけど、スッキリ!逆転して
    良い終わり方だったな~♪

  • 女性編集者として多忙なワーママが主人公。
    社内政治や根回しが不得意で、実力を逆手に取られ左遷される。
    そのことで、子育てを見直すことができ、生き方にも余裕が。
    どんな時も自分に正直に正々堂々戦う姿は勇ましい。
    閑職に飛ばされ泣く日々か、自分に出来ることを必死に取り組むかでこんなにも変わる。
    勇気をもらえる作品。

  • 著者の実話をベースにしているらしく、前半は胸につまされるほど、ありそうな話。後半は、ご都合主義でトントン拍子だけど、こんなワーママ成長譚もありかもね?

  • 「書店ガール」でお馴染み、碧野圭さんのデビュー作。

    七瀬和美は大手出版社で女性誌『Fame』の副編集長をしていた。
    そう、゛過去形゛!

    私生活ではおなじ出版社に勤める夫と小学1年生の娘との3人暮らし。
    女性だから、子供がいるから、それを仕事への言い訳に絶対したくない!
    そんな強い気持ちで臨んでいた副編集長の仕事だったが…
    会社が下した結論は降格の上の部署移動。
    和美には到底納得のいかない人事。
    ゛辞めるらしい゛の噂まで流れるが和美は゛辞めない!゛
    和美の新たな挑戦が始まる。

    仕事と家庭の両立、仕事と子育ての両立。
    難しいなんて言葉では尽くせないよね……

    『全力疾走できるときはすればいいけど、全力疾走したくてもできないときが人にはある』
    本当にそうだよね。
    そんな時には少し力を抜いて、時を待っててもいいよねぇ……

  • 2016.11.16読了
    女性が仕事を頑張る話は好き。ワーキングマザーというのも、今の私には魅力的。仕事をしたくなった!

  • 年代的にも経験的にも共感できる部分が多かった。
    しかし、こんな理不尽なことが本当に世の中で行われているとしたら切ない。
    そして、這い上がったこの主人公は強いし、やはり元々能力が高いのだろうと思った。
    人とのつながりの良い面と嫌な面の両方を味わえた。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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