この一冊でiPS細胞が全部わかる (青春新書INTELLIGENCE)

  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413043632

作品紹介・あらすじ

多くの人が待ち望む再生医療のカギを握っているのが、さまざまな細胞への分化が可能な「iPS細胞」。開発した京都大学の山中伸弥教授はノーベル賞(医学生理学賞)の最有力候補とされているが、現状は技術的にどこまで進展しているのか?どんな未来と課題が待ち受けているのか?人類の未来を変える最新技術の現在地点を、余すところなく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 夢のある話。不死の人間やオメガポイントの辺りは心躍る。
    ips細胞について、それを取り巻く環境、背景について詳しく解説してあった。

  • 請求記号:SS/491.11/Ko78
    選書コメント:
    「STAP細胞」が世間を賑わす2年前、”ノーベル賞を受賞”した、京都大学 山中伸弥教授の”iPS細胞”の解説書です。
    (東松山図書課 閲覧担当)

  • iPS細胞の可能性に未来を感じたが、細胞や遺伝子のよくできたシステムに驚いた。

  •  誰しもが聞いたことのあるiPS細胞 (induced pluripotent stem cell)。自分は漠然と「再生医療に使われるES細胞に取って代わる万能細胞」くらいの認識しかなく、実際にどのようにして発見され、作られ、応用されていくのか詳しく知らなかった。本書ではこれらの解説があり、解りやすく理解が深まった。ただ、自分は理系出身であるため、すんなりと入ってきたが、文系の人が読んでも「??」となることが多いのではないかとも感じた。
     iPS細胞を巡った特許権等の国際競争の話もあり、各国が主導権を握ろうと莫大な研究費を投入していることが分かった。その中で、本書に「政府がまるで頓珍漢な科学政策を打ち出す傾向のある日本」と記載がある。iPS細胞関連分野においても、ヒトゲノム計画等の研究分野のように先陣を切っておきながら主導権を握られてしまうことがないようにしていただきたい。政府の判断力に期待したい。
     自分は非力でこのような研究には携わることはできないが、研究者の皆様方には、研究成果を待ち望んでいる患者のために今後の研究に励んでいただけたら、と考える。

  • 大学受験の選択科目が生物だったこともあり、昔はこの手の作品は非常に楽しく読んだのだが、気のせいかここのところは明らかに物理学系の本の方が分からないもののワクワク感を味わえる。
    この本もこのご時世もあり結構興味深いのだが、何処か入り込めない。
    おそらく多分に即物的過ぎるのが引っ掛かるんだろうな。

  • iPS細胞そのものの解説を基礎の細胞の話から展開。またiPS細胞によって期待できる医療を、利益と課題の両面から解説してある。
    iPS細胞の研究にまつわる歴史や社会的背景なども紹介してあり、どのような分野なのかを知ることができるけども、やはり、一部飲込めてない部分もある。他の本と併せて読むと理解が深まりそう。
    というワケで、この一冊で全部わかるとはいえなかったけども、とかかりにはよい本だと思う。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    多くの人が待ち望む再生医療のカギを握っているのが、さまざまな細胞への分化が可能な「iPS細胞」。開発した京都大学の山中伸弥教授はノーベル賞(医学生理学賞)の最有力候補とされているが、現状は技術的にどこまで進展しているのか?どんな未来と課題が待ち受けているのか?人類の未来を変える最新技術の現在地点を、余すところなく解説する。
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    【目次】
    第1章 人体をつくる60兆個の細胞
    第2章 なぜ万能細胞が求められるのか
    第3章 人類を変える万能細胞の歴史
    第4章 iPS細胞が開く新しい医療
    第5章 激しさを増すiPS細胞を巡る国際競争
    第6章 見えてきたiPS細胞の課題と限界
    第7章 完全予測・iPS細胞の未来
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  • 話題のips細胞の仕組みとこれからの発展の展望が分かりやすく書かれている。やはり自分のやっていた研究と近いものだけに興味深い内容だった。

  • ノーベル賞もとったことだし読んでみた。
    iPS細胞という名前自体は3年ほど前から知ってはいたのだけれども、基本知識はほとんど知らない状態で読んだので、タイトルどおり全部わかるようには行かず。
    最後の第7章の未来予測についての話は面白かった。SFではあるのだけれども、同性同士で子どもを作ることもできたり、クローンや不死もあったりと。
    そういえば、233ページで読売新聞の誤報で話題になった森口尚史さんの名前がでてきた。数種類の分子を使ってがん幹細胞からiPS細胞を創りだしたんだとか。まあ、この情報も怪しいところだけど、どうなんだろう?

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著者プロフィール

金子隆一(かねこ りゅういち) 写真史家、写真集コレクター
~ 年 東京都写真美術館専門調査員、東京綜合写真専門学
校理事長、武蔵野美術大学非常勤講師などを歴任。
国内外の美術館、ギャラリーでも展覧会のキュレーションを多数手が
けている。
主な著者に『日本近代写真の成立』([共著]青弓社、年)、『イン
ディペンデント・フォトグラファーズ・イン・ジャパン』([共
著]東京書籍、年)『植田正治 私の写真作法』( ブリタニカ、
年)、『定本 木村伊兵衛』(朝日新聞社、年)、『日本写真集
史』(赤々舎、年)、『日本は写真集の国である』(梓出版社、
年)ほか。

「2023年 『インタビュー 日本の現代写真を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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