学習意欲の心理学―自ら学ぶ子どもを育てる

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著者 : 桜井茂男
  • 誠信書房 (1997年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784414301472

学習意欲の心理学―自ら学ぶ子どもを育てるの感想・レビュー・書評

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  • 学習することの重要性が語られるがそのためには学習意欲が不可欠だ。
    学習意欲とはなにか?について学問的見地から解説した本。
    この手の本は経営者やビジネスマンがかくと持論の押し付けになって辟易とすることがおおいが淡々と最新の学説を網羅しているので俯瞰的に理解できる良書。
    子育ての参考になりそう。

    まず学習意欲をもつためには、気力がなければいけない。その気力が学習の方向にベクトルがむくと学習意欲となる。
    気力がなければ学習意欲のもちようがない。
    学習意欲には内発的学習意欲と外発的学習意欲がある。
    内発的学習意欲は内発性がある。学習することそのものが楽しいという気持ち。
    一方で外発的学習意欲は目標がある。目標性で学習をする。(勉強したら出世できるとか)


    よろこんで自己決定された目標であることが大事。
    内発的学習の源にあるものは「有能感」「自己決定感」「他者受容感」の3つ。
    他者受容感は安心して周囲が応援してくれる環境。失敗したらしかられるとかではない環境のこと。

    無気力とはなにか?それは有能感がかけている状態。
    有能感とは自分はXXができる、という気持ち。

    ハーターの発達モデル。コンピテンス動機付け。

    発達的に見ると承認欲求は成長とともに低く安定することが望ましい。

    ごほうびをもらうことを「約束」してなんらかの課題に従事すると、その課題に対する内発的な学習意欲は低下する。それは自発性がご褒美をもらう手段にすりかわってしまい、学習そのものをするという目標性が低下してしまう。
    父親は自分を理解している、父親のようになりたい、という子供の比率は5割以下。先進国で一番低いのが日本。


    教師に好かれる子供は成績がよい。ピグマリオン効果が働く。
    だから教師は「子供のよい点をまず見つけること。そしてそれに期待すること」が大切。すべての人にはどこかによい点がある。それが個性。

    励ますとはものすごく難しい行為。たんに賞罰では無理。

    櫻井さんがこの道に入ったきっかけは、「他人ではなく自分が自分の目標を決め(自己決定)、その目標の達成に向けて努力できる子供が意外にすくない」ことに気がついたこと。
    幼稚園時代の知的好奇心はかなり先の学業成績まで予測できる。知的好奇心を阻害しない幼児教育がとても大切。読書とは内発的学習の代表。
    内発的な学習意欲が強い子供は自ら好んで本を利用する頻度が高い。

    子供に自信をもたせるためにもあまりに完璧主義はだめ。完璧主義に凝り固まった人は教育者にはむいていない。ある程度で称賛してあげること。
    おまえに期待している、ということもきちんと伝えないと子供は有能感をもてない。
    他の人と比べたり人前でしかったりも避ける。

  • 371

  • とにかく内発的動機付けが大事だという事。そしてそれを育てるには、有能感・他者受容等が必要。ほしい内容はあまりなかったけど、子供が生まれそうになったらもう一回読みたい本。

  • 学習意欲別にみた外的報酬の効果というところに付箋をつけている。多分、なんでも「ほめればいい」って話とか、モノを与えるとか…いろいろあるけど…って調べた時の付箋かなぁ~
    あと学習意欲の相対的強さの変化を年齢軸で表したグラフのページに付箋。高校生に賞罰で学習意欲を奮起させようとするナンセンスさ…って思うことに出会うことが多くて…と、自分がされて対応しようとしなかったことを思いだすときに、このグラフって凄いなぁ…っと思います。

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