- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784415401652
感想・レビュー・書評
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9784415401652 237p 2011・1・20 1刷
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完全なる自己啓発本。
かなりライトに書かれているので何冊か自己啓発本を読んだあとに読むのがオススメ。
ブランド力を身につけるというよりは自分にブランド力があるかを判断するための本といった感じ。 -
第1章 誰でも幸せになる力を持っている。
楽しそうにやっていることが、自分ブランド。
ワクワクすることが、自分をブランド化にできる。 ほか
第2章 成功する人は、迷いがない。
「これしかやらない」ことが見つかったら、勝ち。
流行っている店は、メニューが少ない。 ほか
第3章 自分ブランドの方程式を見つける。
100円ショップの買物で、自分らしさが出る。
自分の方程式を、身につける。 ほか
第4章 やりたいことで失敗する勇気を持つ。
「私は○○だけど、△△」というかけ算がブランドになる。
「元○○」から、早く抜け出す。 ほか
第5章 時代に左右されない価値を高める。
叱られることを目標にすると、ハードルが上がる。
ハードルの高さが、その人のブランド。 ほか
.気がついたら話していたことがブランドになる
自分ブランドに正解はありません。
「この人のやることは、全部正解」というのが、自分ブランドです。
考えて出た言葉では、もはやダメです。
気がついたら話していたというのが、好きなものです。
最初の1人の支持者をつくる
アートは、自分ブランドです。
粗大ゴミから現代アートに生まれ変わるのは、誰か1人が「これって面白い」と言った瞬間です。
1人がそう言うと、ほかの人たちも「そういえば、アートだね」と言い始めます。
まず、この1人を生み出すことです。
自分の方程式を身につける
自分ブランドは、X軸とY軸です。
X軸は、「自分が」できることです。
Y軸は、「相手が」幸せになることです。
ほとんどの人がXかYかどちらかで考えます。
これではブランドはできません。
ブランドは、XとYの組み合わせです。
2つの要素から成る人間連立方程式です。
キャラはかけ算で考える
自分を「○○だけど、△△」と表現すると、どうなりますか。(中略)
キャラは、かけ算です。
1つのキャラだけでは、かぶる人がたくさんいます。
ところが、「コクがあるのにキレがある」という相反するものを持ってくることで、その人のキャラが明確になります
.成功することより、成功の仕組みをつくる
何かで成功したら自分ブランドになるというわけではありません。
成功は、自分ブランドにはなりません。
成功は、ただ単に1回の成功にすぎません。
モノが売れたのは、ヒットして売れただけです。
「成功の仕組み」ができた時に、初めてそれが自分ブランドになります。
カッコよく負けることがブランド
カッコよく勝つというのは当たり前です。
一番のブランドは「あの負け方はカッコいいね」と言われるような負け方ができることです。
成功するかしないか、結果を出すか出さないかではありません。
失敗しても、結果が出せなくても、しくじってもカッコいいというのがブランドです。
気くばりせずに突き抜ける
嫌われないように気くばりしても、限界があります。結局は嫌われます。
「嫌われないためにやってたんだな」と見えます。
ところが、「あいつ、気くばりとかしないけど許す」「しょうがない、あいつは」「あいつは論外だよね」と思われる人がいます。
気くばりをするエネルギーを、突き抜けるほうに使ったほうがはるかにいいのです。
これが自分ブランドです。
本書は相変わらずの(?)「中谷節」が炸裂しておりましたが、冒頭でも触れたように、こと「ブランディング」に関してなら、中谷彰宏さんのお言葉は、いつもの2割増しくらいのありがたさw
そもそも、ありとあらゆる出版社から作品を出していて、その多くのフォーマットがほとんど同じ、というのがスゴイです(いい意味で)。
これは、しっかりご自身の「方程式」を持って、「仕組化」されているということかと。
ちなみに、本書によれば南原清隆さんに、「中谷さんは方程式持っているなぁ」と言われたことがあるのだとか。
芸人さんに、そこまで言わせるなんて、やはり「突き抜けて」ますよねw
◆とにかく付箋を貼りまくったので、割愛したところだらけなんですが、自分自身のために挙げておきたいのが、『「やらなきゃよかった」で後悔することは、実は1つもない』というくだり。
逆に「やっておけばよかった」という失敗をいくら積み重ねても、上記3番目の「方程式」に近づけません。
ですから、「やらなきゃよかった」という失敗を分析して、自らの「方程式」を生み出すべし。
そしてそのためにも、「量稽古」は大切である、と中谷さんは言われています。
◆また、『本を挙げて、「この人が薦める本なら、まず間違いなく面白い」と思ってもらえることが、ブランドです』という部分には、ドキっとしました。
これは特に書評ブロガーのことを指しているわけじゃないのでしょうが、自分自身を振り返ってみたり。
「みんながみんな、同じ本が面白いと思うわけじゃない」、という判断から「でも、こういう人には微妙かも」と逃げてしまうsmooth涙目の巻w
やはり小飼さんのように、「弾言」できる人、というのは、キチンと「自分ブランド」ができている、ということなのかと。
◆本書は「自分ブランド」に関して、非常に得るところが多かったです。
「気づき」という言葉はあまり好きじゃないのですが、テクニカルな部分よりも、「考え方」について腑に落ちまくり。
逆に、下記関連記事に挙げた本は、テクニカルなお話が多いので、先に本書を読んでおくとよいかもしれません。
もちろん既にお読みの方は、本書を読むと、改めて気がつく点や改善できる点があるかと。