サヨナライツカ ― Sayonara, toujours pres de moi (世界文化社)
- 世界文化社 (2001年1月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418015016
感想・レビュー・書評
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中山美穂12年ぶりの主演映画の原作ということで、辻仁成著ということに不安を覚えつつ読んでみた。要するに、結婚直前の最後の浮気の相手が大金持ちの絶世の美女で、幸せな結婚生活を送った後も忘れられないなぁ、という呑気な話なのであるが、著者特有の修飾語たっぷりの文体と運命というやや無理やりなプロットによって、切ない風味に仕上がっている。美しい言葉遣いの甲斐あって個々のシーンは切ないのだが、全体を振り返ってみると身も蓋もないという著者にありがちな作品。主人公の男性にとって都合のいい話になっているので特に女性読者の受けは悪いのではないか。でもここから良さそうなシーンを幾つか拾って中山美穂に演じさせれば、綺麗な映画は出来そうな気がする。そいう意味では楽しみ。
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今、出逢ったことに意味がある本。
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30年、お互いに愛し続ける男女の物語。ロマンチックな話だなあと思いました。ただ、前半のやたらな濡れ場、キスシーンに碧碧としました。あくまでも私感ですが。
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何度読んでも泣ける。
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出版された20代半ば頃に一度読み、今回は15年ぶりの再読。主人公の女性、沓子の奔放な恋愛や生き方に、当時は共感できなかったが、40代を迎えた今なら、少しだけ、分かるような気がした。憧れも、あるのかもしれない。
中山美穂さん主演で、映画化をされているようですが、私は観ないと思います。
小説の世界だけで、留めておきたい。 -
バンコク旅行の前によんだ。
モームを旅のお供にしよう。
次回はオリエンタルバンコクに泊まりたい。 -
結婚を控えた「好青年」というあだ名の野心に満ちたリーマンが、赴任先のタイで恋に落ちる。
出会って付き合った期間は4か月だが、延々とその思い出をお互いに引きずる。
ただただ、妻の光子さんが気の毒だった。 -
バンコクの異国の雰囲気と、盛り上がっていく2人の関係が非日常的だった。
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一章には欲にまみれた溺れるような「愛」が描かれ、二章には澄んだようなプラトニックな「愛」が描かれている。
多分、どちらも愛で、愛にはいろんな形があるんだなぁと思った。
いまだかつて、こんなにも愛について考えさせられた物語はありません。