戦闘技術の歴史1 古代編

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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422215044

作品紹介・あらすじ

古代の戦士はどのような武器や防具で戦っていたのか。将軍はいかなる戦略や戦術を練り、敵に立ち向かったのか。数々の勝利を収めたギリシアのファランクス、ローマのレギオといった軍団の強さの秘密とは何か。

感想・レビュー・書評

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  • 兵種や兵器、戦術など、戦争に関わる技術について資料をもとに解説するシリーズの第1作目で、BC3000~AD500まで。指揮官の個人の能力や行動ではなく、集団のシステムや装備が具体的に書かれており、おもしろいです。特に「クレオパトラに惑わされて敗戦したアントニウス」の構図で語られることの多い、アクティウムの海戦の分析は興味深いです。

  • 軍事技術史として出色の作品。内容的には、「歩兵の役割」、「騎兵、戦車」、「指揮と統率」、「攻囲戦」、「海戦」という5つのテーマで読み解く古代戦闘史。そういう分野に不慣れな人にはやや難解かもしれない。しかし、基本的に歴史書であるので興味のある人ならば大丈夫。軍事技術の歴史的変遷を学ぶには極めて有用。これは続巻が楽しみである。

  • AS4a

  • ギリシャ、ローマはともかく、アッシリアとかペルシアとかエジプト新王国の戦車とかスキタイの弓騎兵とかまで細かく乗ってて嬉しい

  • ハードカバーな装丁と結構な値段から、「これを読みきれれば古代の戦争技法をマスターできるのでは」と期待したが、そんなことは全くなかった。
    例え戦闘技術にしぼったとしても、3000年以上の歴史と広大な東西ヨーロッパを一冊にまとめるのは無理だったようだ。

    分厚いだけあって情報量は多く見えるが、著名な戦場のみ取り上げるので、国の状況や指揮者の背景は薄くなる。その戦場の書き方にしても、深掘りや原因の追究、考察や体系化がなく、ただひたすら"紹介"が続くのみ。
    もちろんその紹介に意味がないわけではないが、例えば共和制ローマは兵站に優れていたと称賛されるばかりで、如何な技術を持って、どのような手法で成し遂げられたかが語られないので、知識として残しにくい。

    章立ても微妙で、アクティウムの海戦が『第3章指揮と統率』と第5章『海戦』の二箇所で解説されるのに、別段新しい事実や見方が追加されるわけではない。著者の多さから、それぞれ別の人が書いたってだけだろうなと編集の不備が窺い知れて悲しくなる。

    古代の戦争に興味があれば楽しめないことはないが、異世界もしくは過去に転生されたときに持っていく一冊としては、選ばないだろう。

  • (欲しい!) 古代戦闘技術

  • 技術の歴史、補給の歴史、インテリジェンスの歴史等
    色々な切り口で戦争を分析する流れのうちのひとつ。

    補給戦、戦略の形成、インテリジェンスの歴史。

    お楽しみの本。どうせならインテリジェンスを。

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