ことばにできない宇宙のふしぎ

  • 創元社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422440170

作品紹介・あらすじ

あなたは、自分が夜空に輝くあの星たちと共通点を持っていることや、月がなぜいつもそこにあるのか、などについて思いを馳せたことがありますか? 惑星のすばらしいダンスや、過ぎ去っていく時間のこと、そして森羅万象の原理について、考えてみませんか?この世界は、あまりにもふしぎに満ちています。私たちは、今までになく複雑化した文明の中で暮らしていますが、そこには美しいもの、そして、「どうやって」「なぜ」という問いの答えに出会う幸せも存在しています。ニューヨークタイムズのベストセラー「翻訳できない世界のことば」の作者による「ことばにできない宇宙のふしぎ」は、繊細な思考の広がりとイメージ豊かなイラストによって、宇宙のふしぎへの探検にあなたを誘います。私たちのすぐそばにある、おどろくべき原理や法則、現象に光を当て、心を震えさせてくれるのです。

感想・レビュー・書評

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  • 「私たちの体は、じつは星くずでできています。」
    という書き出しを書店で読んで、一瞬で心を撃ち抜かれて即購入してしまった一冊。
    宇宙や天体が好きなことはもちろん、ポエトリーな科学全般に弱いのです。
    眠る前や、朝に一杯のコーヒーを飲み切るまでの時間などに、ゆっくり時間をかけながら読んだ。

    「太陽を食べながら」
    「今日、あなたはもうあなた自身ではない」
    「雲に泣く」
    「本当は、何を吸いこんでいるのだろう」
    「ストレスにさらされるサンゴ」
    「あなたはただ、一番最近思い返したことだけを記憶している」
    「それはただの夢だった」
    「死にゆく星々の匂い」
    「宇宙に電話をかけたい」
    「翼を持てるかもしれない」
    「永遠の真実はない」

    などなど。著者エラ・フランシス・サンダーズさんが紡ぐ表現と、キュートでコズミックなイラストが醸しだす作品全体の雰囲気がとにかく好き。
    科学の偉大さを身近に感じて、そのうえで、私が今ここにいることのとてつもない奇跡を信じたいような、不思議であたたかい気持ちになる。

  • 外出することが躊躇われる今、宇宙や自然に思いを馳せることで、穏やかな気持ちになれる。

  • ふわっとしたイラストと、易しい文章で最新の天文・宇宙を中心とした話を教えてくれます。

    みんなご知っている基本的なこともあるけど、SM0313(2014に発見された最古の星)とか、かなり最近の話もあるし、天文宇宙だけでなく、進化や動物分類の話もあるので、見た目より意外と面白いです。

  • 題名から宇宙の色々なのかと思って読んだのですが、宇宙に限らず宇宙を構成するもの、太陽系と地球、地球上の様々な事象、人間、動物、植物…
    読んでいると心安らぐように納得できます。しかし私の能力では、それを他の人に同じく説明してあげられない事が情けない。
    イラストも良かった。

  • 自然や科学を美しい文章と絵で語る。
    自然の秘密を知ると、今の自分がある奇跡に感動する。
    この本を読んでから、理科を学びたかった!

    ・私たちは太陽を食べている
    ・時間の表し方。
     英語では右から左、ギリシャ語では大小、中国語では上と下
    ・私たちを構成する原子は1年間で、98%が入れ替わる。
    ・私たちの体には体細胞の10倍の細菌がいる。微生物のワンダーランド。
    ・記憶は思い出すたびに正確さを失っていく。
     …伝言ゲームみたいなもの?
    ・私たちの手は何も触れない。電子的に。
     …ドラえもんの手みたいな感じ?
    ・138億歳の星。
    ・moonとMoon
    ・銀河年

  • なるほどという知識が10個ほどあった。

  • 素敵な本に出会って、読んで、それが仕事になるなんて、それを仕事に出来るなんて素敵すぎる
    前田まゆみさんの本のチョイスが素敵過ぎて
    この本も素敵です

  • 後半の様式集結構つかえます。

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BB28795072

  •  さて、創元社としては何匹めのどぜうだ?
     一匹めの『翻訳できない世界のことば』、二匹めの『誰も知らない世界のことわざ』は、今も我が家の「隠」思黙考本としてトイレの書棚にある(笑)
     その後の『なくなりそうな~』や『はかりきれない~』などなどは著者もイラストレータも変えて、どぜうの養殖に精を出していたか。

     ようやく、元に戻ってエラ・フランシス・サンダースの著作となった。悪くはないが、1匹め、2匹めが気に入ってたので、ちょっと冗長な文章や、専門でもない領域(宇宙、科学分野)へ背伸びして、あるいは爪を伸ばして挑戦してみたが、果たしてどうだったか。
     イラストは、味わいあり素敵だが、科学を題材にするには、著者の手は余る感が否めない。

     著者ならではの味わいが出そうなテーマは、「47. いっせいにALL AT ONCE」くらいか。「同調(シンクロ)」という、物質感の現象の説明で、
    「愛し合うカップルの心臓の鼓動は、1メートル以上離れて座っていてもシンクロしている」
     と語るが、そこから話を拡げてエッセイ、およびイラストに仕立てあげるのが彼女らしい展開なんだけど、科学的な雑学をあれやこれや開陳されても、らしさが出ているとは思えなかった。

     本書をキッカケに科学、宇宙に興味を持つ向きもあろうと思うので、意味のない作品ではないとは思うが、彼女の3匹めのどぜうとしては、失望感のほうが大きかった。
     ことばにできない??? ことばにしすぎでしょ!(苦笑)

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著者プロフィール

エラ・フランシス・サンダース
イギリス在住のライター、イラストレーター。著書に"Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words from Around the World"(邦題:翻訳できない世界のことば)、"The Illustrated Book of Sayings: Curious Expressions from Around the World"(邦題:誰も知らない世界のことわざ)、"Eating the Sun: Small Musing on a Vast Universe”(邦題:ことばにできない宇宙のふしぎ)がある。

「2021年 『もういちど そばに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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