逮捕されたらこうなります!

著者 :
  • 自由国民社
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本棚登録 : 70
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426115265

作品紹介・あらすじ

「前もって知っていれば、こんな目に遭わなかったのに…」なんて、悲しく残念なことにならないように本書で、"逮捕されちゃった後の世界"を疑似体験してみてください。この本を読めば、警察や検察のカモにされない最低限のルールがわかります!

感想・レビュー・書評

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  • 逮捕勾留から訴訟まで。
    実体験に基づくものらしいが、その実体験が全く描かれてないので、ただのマニュアル本を一歩も出ない。

  • 警察に捕まるとどうなるのか、もし冤罪だったらどう戦えばよいのかを書いた本。留置所とか拘置所とか行ったことないので、そーなんだーと面白く読めました。冤罪でも逮捕されたら大変なことになるのがわかりました。弁護士大事だな。

  • 拘置場に拘留されている人々は、皆パクられた者同士という妙な連帯感が生まれる。警察の取り調べの手口や執行猶予を勝ち取るための手段など、役立つ情報を丁寧に教えてくれる人もいて、その知識は経験の浅い弁護士よりもずっと詳しかったりする。ただ拘留仲間の間で交わされる話というのは、そうした有益な情報だけではなく、覚醒剤のより気持ちのいい打ち方、絶対パクられない詐欺の手口など、ろくでもない話題も少なからずある。意気投合した連中が連絡先を教え合ったりして犯罪ネットワークが広がっていく温床になっていたりもする。拘置場という非日常世界を実際に留置された著者が淡々と綴る。自分の全く知らない光景にただただ驚くばかり。万が一のための備えもできた。逮捕拘留中に完全に黙秘を通す人は滅多にいないこと。刑事裁判の有罪率は99%。拘置場に入れられた被疑者は原則1回の逮捕で23日。被疑者が弁護士を呼ぶ権利は憲法34条で保障。当番弁護士は下手をすると赤字になってしまうボランティア活動。新しい学びがてんこ盛りに盛られている。

  • [2014.5]過去に事件に巻き込まれて逮捕され、不起訴処分となった経験のある筆者が、刑事事件の逮捕から起訴または釈放までをまとめた本。
    逮捕、送検、取り調べ、当番弁護士の対応、警察と検事の役割などトピックごとにまとめられていて、刑事事件への理解が深まった。

  • 「前もって知っていれば、こんな目に遭わなかったのに…」現代の日本において逮捕・拘留という経験は特別なものではなく、誰もが陥る陥穽であるという事を改めて思い知る事ができました。体を張って書かれています。

    僕がこういうことに興味を持ったのは、芥川賞作家、西村賢太氏の私小説、『春は青いバスに乗って』を読んだことがきっかけでした。西村氏によると、彼は暴行事件前科2犯と言う経歴があり、そのうち最初の事件を私小説化したものでございました。その内容は自身の留置所生活から警察や検察官の取調べを受けて罰金刑が確定するまでを詳細に描きこんでいて、さすが西村賢太!と僕をうならせてくれました。

    本書はWebライターという肩書きを持つ筆者が2012年に事件に巻き込まれ、逮捕、拘留生活を送るが、不起訴処分になったときのとで、自身が経験したことをこうして一冊の本に纏め上げたものです。これを読んで、筆者が経験したことと、西村氏が経験したことにはほぼ大差はないものの、行動様式の呼び方が若干変わっていたり、法の関係でできることとできないことがあったりと、そこはやはり時代の変化なのかなと思いながら見ておりました。

    PCの遠隔操作事件で逮捕された方がいるように、逮捕、拘留されることは決して対岸の火事ではなく、この陥穽は自分のすぐ隣にあるのだということを目の前に突きつけられたような気がしてなりませんでした。ここでは留置所ではどんな生活を送るのかに始まって、取調べを担当する警察官との対峙の仕方や、弁護士の呼び方とその使い方などが詳細に記述されてあって、できることならここで習い覚えたことを実際に使うことがないことを祈りつつ、もしも使わなければならないことがあったときは少しでも自衛に役立つことができればと、そしてこの文章を読んでいる皆様にも、もしかしたらそんなことがあったときには(できればあってほしくはない)お役に立てていただけたらと、そんなことを考えながらオススメいたします。

  • あなたの知らない世界

  • 御法川被疑者が黙秘権を行使しているのを憤る人が身近にいるが~Webライターをやっている著者が詐欺容疑で逮捕され,飛行機の後部座席に乗せられて東京へ。写真と指紋採取と任意だがDNA採取の為の血液を採られ,72時間。送検され留置場に入れられたまま,勾留は10日で延長されて更に10日間。不起訴は告げられないが,証拠として押収された携帯電話が返却されたら,まず不起訴。期限の前日までに起訴通知書が届かなくても不起訴。起訴されると拘置所に移されるが,留置場より良いという人も,留置場の方が良いという人もいる。弁護士は被疑者段階から付けることが出来るようになり,当番弁護士を呼ぶこともできる。勿論,黙秘権を行使することもできるが,供述調書にサイン・捺印するときは用心~警察の取り調べはえげつない。そこで取り調べの可視化が2014年に国会の提出される予定だが,警察・検察も喜ぶ向きがある。保釈金は帰ってくることが前提。刑事訴訟の99%以上100%未満が有罪だが,起訴率は50%未満だから,特別に日本の警察が優秀というわけではない。福岡から護送されて釈放されても,帰り道は保障してくれていない。証拠品の返還も自腹はないよな

  • ドラマなどでは省かれてしまう、逮捕されたらどうなるのか、を
    実体験を元に、分かりやすく説明されたもの。

    なるほど、こうなるのか…と。
    かつ丼が出されない、ぐらいしか知らなかったですが
    あちらにも色々宣言しなくてはいけない事とか
    こちらの権利などなど。

    留置所がどういう所かも書いてくれていますが
    まさかここも「金がなければ…」だとは。
    確かに何か入れられていたりしたら困るので
    用意した物を購入、というのは分かるのですが
    ぼったくりですか? と聞きたくなる金額。
    前に、差し入れの薄っぺらいタオルが3枚セットで
    千円とか聞いた事があるので、そんな感じでしょうか?

    さすがにこれを参考にする事はないと思いたいですが
    人生何が起こるか分かりません。
    何かに役に立つかもしれませんし、話のネタになるかもですし
    読んでおいて損はなし?

  • 留置場(被疑者) 拘置所(被告人) 刑務所(受刑者)

    略式起訴 軽い犯罪の場合罪をみとめて罰金を払えば、即娑婆へでれる。 逮捕容疑をみとめて自供し、起訴された上に有罪判決をうける つまり前科がつく

    保釈金は払うかねでなく、預ける金 保釈されている事件の裁判が滞り無く終了すれば全額もどってくる

    被疑者が起訴されて被告人になったときに娑婆にもどるためにすぐやること

    保釈金の貸付をしている専門の組織がある

    国選弁護人 私選弁護人 当番弁護人(いつでもだれでも一回だけタダで呼べる)

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