- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434063466
感想・レビュー・書評
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第二次世界大戦の初め、ポーランドの首都ワルシャワはドイツ軍の攻撃を受け陥落する。ゲシュタポ(ナチスドイツ秘密警察)は、高い壁を築きゲットー(ユダヤ人居住区)を作り大勢のユダヤ人を押し込める。その後の大量虐殺に繋がる、ユダヤ人の迫害の始まりです。
ゲシュタポの中の暮らしは酷いものでしたが、難を逃れたユダヤ人ももちろん安泰だったわけではありません。怯えて暮らす恐怖の日々、。隔離された同胞たちを想いながらポーランド人のふりをして生き延びていることの後ろめたさ。その苦悩も計り知れないものがあるでしょう。
そんな過酷な状況下においても、多くのユダヤ人達が同胞を助ける為、命がけの行動をする。その一つが、この猫を使って食料を届ける話です。
絵本なので背景を知らずに読めば、体制にひと泡吹かせる小気味いい話と映るかもしれませんが、実のところは、誇りが描かれているのかもしれませんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユダヤ人だちが隔離されているゲットーの外にいる女の子が、ゲットーの壁に出来た小さな穴から猫が出入りしているのを発見した。
女の子は少しエサをあげたりしていた。
女の子はゲットーはら出され、ポーランド人の人を装って生活していた。
ゲットーにはまだ残されている人がいるので、今度汽車でやってきた仲間が食べ物を塀の向こうに投げ入れる計画を立てていた。
ところが、直前になってゲシュタポに計画がばれてドイツの警察のゲシュタポたちも駅に犬を連れてやってくることが分かった。
犬が食べ物の臭いを嗅ぎつけて実行犯を検挙するつもりらしい。
女の子はみんなと一緒に猫をバスケットに入れて駅に行き、列車が来ると同時に猫を放った。
犬たちは猫を追い掛け、食べ物の臭いどころではなくなった。
猫たちはゲットーの壁の中から中に逃げ込んでいった。
そうして、駅からは食べ物はなくなり、無事、ゲットーの中に食べ物を供給することが出来たのだった。
猫が出て来るかわいらしい話かと思ったら戦争の話だった。
実話をもとにした絵本だとか。
ゲットーは単語は聞いたことあるけれど、詳しくは知らない。
警察犬を猫で書攪乱する結末はよくやったと思うと同時に、今後厳しくなりそう…とも思う。 -
2010年11月28日
<The Cats in Krasinski Square> -
第二次世界大戦のはじめ、ポーランドの首都ワルシャワはドイツ軍の攻撃を受け、陥落。ナチスはゲットー(ユダヤ人居住地区)を作り、高い壁を築いてユダヤ人を押し込めたため、毎日何十人ものユダヤ人が食料不足と過密による病気で死んでいきました。
これは、ユダヤ人の女の子が猫を使ってゲットーの中の人々のために食料を密輸するお話です。私たちも知恵と勇気を使えば希望を見出すことができると教えてくれます。実話をもとに書かれています。