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- Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434120978
感想・レビュー・書評
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この本の著者浅間玲子さんは、私の高校の同級生である。長年ボランティア活動を続けながら、執筆活動もしている。人として女性として妻として母として嫁として、すごい!友である。
小学生のつぐみは、山のおやしろの『われ様』(小さな小さなおじいさん)から願いごとがかなうという不思議などんぐりをもらう。さあ、つぐみはそれをどんなことに使ったのか?
自然の中でのびのびと育つつぐみ、おじいさんおばあさんと暮らし、ごくあたりまえのように世話をするつぐみ。ものごとの明るい面を見ようとするつぐみ。ずいぶんイイ子ちゃんのように思えるが、つぐみは作者そのものだということを私は知っている。
児童文学に出てくる老人は、元気だったり愉快だったり、ポジティブな部分が強調されているものが多いが、つぐみのおじいちゃんとおばあちゃんはそうではない。誰もが避けて通れない道を、2人もまた通っていくのである。
人が生を全うするということの意味、そして、どんな状態でも人を愛おしむということの大切さをこの本は教えてくれる。
第1回「ズッコケ児童文学賞」受賞作品。 -
思いやりが特別な優しさではなくて、日常の一部であることをさらりと描いている名作です。泣けます。
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