大企業のウェブはなぜつまらないのか―顧客との対話に取り組む時機と戦略
- ダイヤモンド社 (2007年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478000229
作品紹介・あらすじ
本当に業績に貢献するのか?マーケティング能力の欠如、内向き思考、丸投げ体質、不誠実な対応…ウェブ2.0を含むネット化社会の進展は、既存の組織や事業にどのようなインパクトを与えるのか。豊富なデータと事例で検証し、大企業の組織の構造問題とネット化の戦略を問う。
感想・レビュー・書評
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会社に置いてた本を回収。大企業のウェブがどうのこうのではなく、この本がつまらなかったな。
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読む時期が遅すぎと言うのを考慮しても内容が薄すぎ。ただの事例の羅列に近い。
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ネット化は大企業にとって避けられないテーマだが、大企業ほどネット化の波に乗るのが苦手。単年業績志向、リスク回避などが事業展開の上で不可欠になる大企業にとって、ネット化に伴うWebへの注力は、試行錯誤や俊敏姓が求められる真逆のものだからだ。
ネットは、全社的な戦略が必要となる。広報部、宣伝部、マーケティング部、営業部門、IR……。各部門がネットを使って情報を配信したり、顧客の声を取り入れたり、対話したりしなければならない。それを各部門がばらばらでやっていると、全社的な統制がとれなくなり、結果として経営にも結び付かなくなる。今、勝つ企業が持つ共通の方程式は「ネットが経営に必要不可欠である」という信念を持ち、それを全社的に反映させることなのかもしれない。
とあるWebマーケティングコンサルタントの方の話によると、2010年の現在でも、経営層のWebマーケティングに対する理解は薄いという。真剣にやれば売り上げや利益につながり、企業ブランディングの醸成にもつながると分かっているけど、何から手をつければいいかが分からず、まごついている状態だという。Webマーケティングに求められるのが俊敏性と柔軟性であるならば、すぐにはじめるべきだ。
今台頭しているソーシャルメディアの隆盛期においても、本著で指摘された企業のネット化の各項目は通用する。マスメディアを通じた広告やプロモーション活動が昔ほどの効果につながらなくなった今、企業は顧客と対話し、意見を反映できるソーシャルメディアを積極的に使っていくべきだ。たとえ失敗したとしても、その企業には失敗のノウハウが蓄積される。カンバセーショナルマーケティングを提唱する某企業の社長も「マーケティング担当者がTwitterという世界の仕組みを体験から理解し、顧客の声を傾聴することから着手する」ことを勧めていた。
こういった姿勢はWebマーケティングでもソーシャルメディアマーケティングでも共通で求められる姿勢だ。経営者はWebマーケティングへの理解を欲している。本著は企業がネットを活用した経営戦略を立てる人にとって、その基本や作法を教えてくれるものだ。技術やツールの各論を紹介する本は数多くあれど、それらを経営にどう生かすかという視点を追求した本はほとんど見たことがない。そういった意味でも、本著は刊行された年を超えて、今もなお有益な情報を提供してくれる。 -
制作側からではなく、大企業の側(ウェブ制作を頼む側)からの視点でわかりやすくウェブを利用した企業戦略について解説した本。
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まー大企業だしね〜
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結論はチョッと力不足。これも最近言われていることや、その他を羅列した感じ。
Web先進企業の事例も同業者としては?な感じの例もあり後半は少し残念。 -
読んでるときは納得しながら呼んだが、すぐに内容を全部わすれてしまった・・・。
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読書中。。。
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タイトルほどにジャーナリスティックではない専門的な内容でした。タイトルの答えがすぐに理解できるものではないものの、WEB2.0までの変遷など、歴史的な流れもまとめられていて、理解を助けてもらえました。
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「大企業のウェブはなぜつまらないのか」
この題名にひかれ購入しました。事例や業界トレンドは私にとっては、
目新しいものはありませんでしたが、新規事業への大企業の取り組み姿勢への示唆は
非常に本質をついたものだと思います。
新規事業への取り組みは、市場が爆発したときに対応できるように経営資源を
少しづつ投入する「アクティブウェイティング(臨戦待機)」戦略が重要という後半部分は
非常に示唆に富んだ内容でした。
お勧め度 80点
アクティブウェイティング戦略
http://www.bookpark.ne.jp/cm/contentdetail.asp?content_id=DHBL-HB200605-010