グローバル・マインド 超一流の思考原理―日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか
- ダイヤモンド社 (2009年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478007655
感想・レビュー・書評
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著者は、東大→マッキンゼー→SAP日本法人→ルイヴィトンジャパン社長という凄まじい経歴の持ち主。世界で通用しない「ひ弱」な日本人に警鐘を鳴らしている。
★心に響いた言葉
日本人はマクロな視点での考える力が弱い
成功している人ほど自分の取った選択が最良だとの思い込みを持ち、それをベースにアドバイスしてくる
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本、お借りしました。。。
超一流の人はこんなこと考えているんだなって素直に感動。
大学4年の春にいい本に出会いました。 -
■マインド
?新しいこと早く学ぶ方法(コンテキスト「物事の背景」、ドライバー「牽引車」、トライアンギュレート「三角測量、賛成反対中立、トレードオフ)
?英語では議論でムキになっている人に、「ディフェンシブンシブになるな」という表現をよく使う。自分は間違っているかもしれないし、自分より優れた意見があるかもしれないと考えられる人は心に余裕があり、自分に本当の自信がある人である。このような人は自分理論攻撃されても、自分の人格まで攻撃されているとは受け取らない。他人の意見も取り入れて、自分の意見をさらに進化させたいと思っているからである。 -
友人からプレゼントされた本。読んでおくべき本だと薦められた。
とにかくタフな人だな。現状に決して満足しない、自己実現のためならば、会社をあっさり移る。異文化にもどんどん飛び込んでいく。
コンサル、金融、半導体、ソフトウェア、ブランド、インフラとこれだけ色々やってる人もなかなかいない気がする。投資銀行やルイヴィトンの文化の話なんかは、かなり面白かった。日米欧それぞれの独特な企業文化や、長所短所なんかが良く分かる。
日本の問題点に関する分析は、似たようなキャリアで、グローバルで勝負してきた方々とほぼ同じような意見という印象。やっぱ英語はできないとダメなんだなぁ。英語ができないと自分の可能性がものすごく小さくなるってことを実感した。特に、日本の存在感が薄れてきて、日本が特別視されなくなっている最近は。
この本において、著者以上に僕を惹きつけた登場人物がいる。ギリアド・サイエンシズ社のマイケル・リョーダンという方。医学部卒業後、ハーバードでMBA取得。その後、ベンチャーキャピタルへ。自ら取得した、遺伝子工学の特許を基にバイオベンチャーを立ち上げ、現在世界有数のバイオ製薬企業だそうだ。僕が思い描く、技術者の理想型のような生き方。
資金を集めるこの人の経営手腕も凄いが、成果が出るまでの約10年間支え続けた投資家も立派だ。この人のことがもっと知りたくなった。 -
ゼロベースで考える力
外側から見た日本 -
著者の経歴はすばらしい。東大→マッキンゼー→ハーバード・・・・という流れで
エリートコースを歩んできたのは間違いない。その著者から何を学べるのか、
興味津々で読んでみた。
内容は、結論から言うと面白くない。大前氏の様に一般的(ビジネス以外の人)に有名
ではないから、基本的に著者の歩んできた道に、時系列的に著者が感じた事やそこでの
出来事がぐだぐだと述べられているに過ぎない。自分史みたいなものだ。
通常は、そこでの苦労話や「どれだけがんばったか」「どこを工夫したか」が興味を
沸く所なのだが、恐ろしく少ない。
結局内容的には、英語は必需品!そして、日本人は弱い!だから強くなれ!
失敗を恐れるな!仮説検証を繰り返し、精度を上げていけ!って事らしい。
しかし、本書の中でも学ぶべき点があったので、それを挙げておく。
概要は、著者が幾重にも新しい業界に足を踏み入れ、どのように短期間でその業界知識を
つけ、勉強してきたのか。その勉強法だ。
1.コンテキスト
2.ドライバー
3.トライアンギュレート
4.トレードオフ
の4つである。
1は文脈、つまり背景をざっくり知る事。投資銀行やコンサルなどの歴史的背景を
知る事が重要らしい。
2は1とも関連するが、物事の流れ、歴史の流れを根本的に支えている力、邁進力
推進力等を知る事。1が企業側の歴史であれば、こちらは消費者側の心理的変化歴史
の事かな。
3.これは弁証法的思考法だ。賛成・反対・中立の意見をまんべんなくくみ取り、
物事を立体的に可視化し、考える。
4はまぁ、そのまんま。物事は全てトレードオフって事だ。個人的には、
上司や部下、その他の付き合い関係のバランス、つまり時間配分の事だと考えてる。
今後はこれらを意識したい。 -
マッキンゼーに初めて学卒で入った人。大前氏が日本支社長をしていたときに入社した、当時のことが書かれている。その後、マッキンゼーでの経験を活かし、ハーバードビジネススクール、アメリカの投資銀行会社でウォールストリートの激流にもまれ、ケイデンズ、SAP日本支社長、ルイ・ヴィトンジャパンカンパニーCEO等々で得た経験を語ってくれている。どういう心境でそのときの決断をしたのかというのを細かく書いてくれていて面白かったし、勉強になった。