- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017883
感想・レビュー・書評
-
2025年、世界人口80億人のほとんどが、オンラインでつながる。そこでどうなるか。という書。
現実世界の仕組みはより効率的になる。というのは容易に予想出来る。
進歩の鍵はパーソナライゼーション。
これは今年始めにNHKで見た番組や今のウエアラブル機器の方向性と重なる。
既にスマートフォンの普及にパーソナライゼーションの一端が見られる。
仮想世界と現実世界の2つの世界に同時に暮らすことになる。
未来の市民にとって、アイデンティティーは極めて貴重なものになる。
オンラインアイデンティティー盗難保険も生まれるだろう。
現在主流の報道機関が、世界のニュース報道で遅れをとるのは火を見るよりも明らか。
但し、個別のニュースを統合したり、情報の信頼性を担保することは大切である。
プライバシーとセキュリティは非常に大きな問題になる。
インターネットに国境が生まれる。これを本書ではバルカン化と呼んでいる。
つまり、仮想世界も現実世界を投影した形になるとのこと。
ゼロデイとはコンピュータプログラム内の脆弱性を狙ったコンピュータへの悪意ある攻撃のこと。
対策を講じるまでの猶予がゼロデイしかない。つまり事前に対策ができない。という意味がある。
陸海空、宇宙の次はサイバー空間が第五の戦場とアメリカは考えている。
Hot warからcold warそしてcode warへ。
革命の項目はあまりピンとこない。これは単に自分と身近でないためだろうか。
その意識が薄いからだろうか。
しかし、革命やテロに多くのページが割かれていることを見ると技術とはそういう面があることを認識しなければならない。昨今のテロのテクノロジー化を見るとよく分かる。
利便性を手に入れることの代償は、プライバシーとセキュリティに関わること。
我々はプライバシーの為に戦わなくてはならない。特に国家の有事の際は注意が必要である。
利便性ばかりが目に行くが、その裏を考えなければならない。自分の情報はある意味自分であるから。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014.02.26 六本木ビブリオバトルで紹介を受ける。
2014.02.27 HONZで見つける。
2017.12.21 『本を読む人だけが手にするもの』からの選書。 -
【由来】
・
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・P69まで
【目次】 -
グーグル会長エリック・シュミットの初の著書として、話題を呼んでいる1冊。
共著者のコーエンは、グーグルのシンクタンク「Google Ideas」の創設者兼ディレクター。2006年から2010年にかけて、ライス、ヒラリー両国務長官の政策アドバイザーも務めた人だという。
グーグルの「中の人」が書いた本といえば、ダグラス・C・メリルの『グーグル時代の情報整理術』というのを読んだことがある。これはちょっと期待外れだったが、本書はかなり面白かった。
「第五の権力」とは、近い将来、インターネットによって世界中の人々がつながることで生まれる「権力」の謂。
ただ、副題の「Googleには見えている未来」のほうが、内容の的確な要約になっていると思う。
2025年には、世界人口(80億に達すると予測される)のほとんどがネット環境を手にしてオンラインで結ばれるだろう……と、著者たちは予測する。
そのことが世界にどのような激変をもたらすのかを、さまざまな角度から探った未来予測の書なのである。
グーグル会長の著書なのだから、ネットがもたらす未来についての予測が楽観側に大きく振れているのは、まあ当然だろう。だいたい、バラ色の未来を描く楽観が7割、悪夢の未来を描く悲観が3割というところ。
たとえば、終章には次のような一節がある。
《技術を通じた世界の一体化が実現したとき、どれだけ多くの新しいアイデア、新しい観点、新しい作品が生まれ、そのインパクトはどれほど速やかに感じられるだろうか。
これからも多くの人が仮想世界に足を踏み入れるが、そのことは彼らにとっても、すでにつながっている私たちにとってもプラスになる。人類の英知と創造性をより多くの人と共有することで、人類全体としての利益は指数関数的に増えていくのだから。
情報技術は電力のように、どこにいても使えるようになる。
あってあたりまえのもの、なくてはならない生活の一部になるから、それがなかった頃の生活を子どもに説明するのにさえ苦労するだろう。》
もっとも、全体を読めば、楽観にも悲観にも十分な根拠が示されており、荒唐無稽な机上の未来予測とは一線を画する。
グーグルは2010年に中国市場から撤退して世界をあっと言わせたが、そのことをふまえて読むと、中国の未来についても予測した第3章「国家の未来」はひときわ興味深い。
あと、いちばん目からウロコが落ちたのは、第5章「テロリズムの未来」。
これは、本書の中で最も悲観的色彩が濃い章といえる。次の一節のように、ゾッとする記述が山盛りだ。
《未来のテロリストは、おそらく「普及型」の無人飛行機と、携帯型IEDを組み合わせたテロ兵器を自作するだろう。》
「IED」とは、「即席爆発装置(Improvised Explosive Device)」のこと。
たとえば、「バイブレーション機能をオンにした携帯電話に、爆弾の起爆装置をテープづけしてつくった爆弾は、その携帯に電話をかけるだけで、遠隔から爆発させることができ」るそうで、すでにイラクで米軍相手に使用されているという。
そして、『ターミネーター』のようなロボット兵器が戦う戦争も、本書が描く「未来」の一部なのである。 -
Google会長とGoogle Ideaの責任者による、コネクティビティが進んだ社会で起きていること、これから起きるだろうこと。個人の生活よりもむしろ国家の在り方、革命、テロ、紛争、戦争などに軸足を置いて解説。なるほど世界のニュースを見る際の予備知識としてこの潮流をおさえておかなければならないな。
-
どこからどこまでエリックシュミットが書いたのかがわからない。
内容は「アラブの春」などITの発達で起こったことと、これから起こるであろう当り障りのないことが多く書かれている。さらにどこからどこまでエリックシュミットが書いているのかが全くわからない。
たぶんエリックシュミットは各章の冒頭部分のフォントが異なる部分しか書いていないと思われる。
その他大部分は共著者が書いているのだろう。
エリックシュミットの書籍だと思って購入しない方が良い。 -
2016.09.27 力作ではあると思うが、個人的には散文的過ぎて、主張が良く分からずいまいち理解できなかった。すべてが繋がる世界では良いこともあるが、悪いこともあるし、良いこともある。新幹線ができて早く遠くにいけるようになったが、出張が殆ど日帰りになった。という話を良く聞くが、技術の進歩とはそういうもの?
-
インターネットにのった情報は消せるか
(?)
2025年には80億人がネットにつながる
地域による格差が縮まる
個人も 携帯端末が接続することを重要と考えるようになる
なりすましが起こるようになる
情報発信が個人で行うえるようになる
ネット上の情報を消すことは困難である
半分くらいで挫折した -
世界の多くの人々がデジタル技術を通じて、立法・司法・行政・報道機関に次ぐ第五の権力を得た、「オンラインでつながった世界」の未来を描く。未来に何が起こるかは、われわれにかかっているというのが、著者たちの立場。
第1章 未来の私たち
第2章 アイデンティティ、報道、プライバシーの未来
第3章 国家の未来
第4章 革命の未来
第5章 テロリズムの未来
第6章 紛争ろ戦争の未来
第7章 復興の未来