- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478023419
作品紹介・あらすじ
マッキンゼーの人事採用マネジャーを10年以上務めた著者が語る採用基準。
実はマッキンゼーが求める人材は、いまの日本が必要としている人材とまったく同じなのだ。
だからこそ、マッキンゼーは「最強」と言われる人材の宝庫の源泉であり、多くのOBが社会で活躍しているのだ。
本書では、延べ数千人の学生と面接してきた著者が、本当に優秀な人材の条件を説くとともに、日本社会にいまこそ必要な人材像を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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よい人を採用するための本と思っていましたが
ちがいました。マッキンゼの日本法人の採用基準の話です。
4つの条件があって
①リーダーシップ これから日本が必要としているもの
②地頭 賢さ、論理的思考力
③日本語 コミュニケーション
④英語 コミュニケーション
です。
序章以外は、ずっとリーダーシップの話で、ほぼ①の条件が
重要 である が結論です。 -
ちきりんとして知られている伊賀さんの本。タイトルと内容がマッチしておらず、内容は彼女のマッキンゼー時代の経験を基にしたリーダーシップ論。5章の基本動作1-4でリーダーシップを取るとは具体的にどういうことか説明されている。その後の各章で派生した議論がなされているが、特に「リーダーシップは全ての人が発揮すべきで、日常生活での実践を通して訓練可能」という主張に同感、考えさせられた。会社や政治の場で当事者意識のない評論家的言動をよく見かけるが、これこそが組織全体の問題解決能力を低く抑える根本原因である、と。そして身近なところから、この状況を変えるべく行動を起こす、ということが自分の課題。
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コンサル業界に対しての採用について私たちが誤解していることを気づかされました。 -
-リーダーシップを持っている、又はそのポテンシャルを持った人材の採用、教育の方法
-リーダーシップは当事者意識
-仕事のみならず人生の場面全てに適用
-マネージャーのみならず誰にでも必要
-後天的に会得できる
-リーダーシップへの敷居を下げてくれる自己啓発として良書
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マッキンゼーが望むリーダーシップの考え方がわかりました。チームの全員がリーダーの資質を持つ。というのは斬新だと思います
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マッキンゼーに入りたいわけでも、コンサルタントになりたいわけでもない人にもおすすめ!日本でリーダーシップとは、1人のカリスマが役割として担うものと考えられているが、成果目標に向けて成果を出すために組織の全員が持つべきもの。全員がリーダーである組織は、指示を待つのではなく自分が意思決定をするならどのような判断を下すか各々考える分散型意思決定により、多様なニーズや緊急事態に個々人が責任を持って敏速に対応することができる。変化に対応するのではなく、自ら主体的に現状の問題を解決し変化を起こすリーダー教育が必要。リーダーは①目標を掲げる②先頭を走る③決める④伝える役割を持つが、人が人生のコントロールを握るためにも、目標を設定し、それを実現するためにリスクを取って、自ら行く道を決め、良し悪しに関わらずその結果を自分で受け止める覚悟を持つということ、ら人生を共に歩む人がいればそれを伝えることも重要になる。ポジションを取ることで問題状況を明らかにし、改善策を優先順位を決めつつ取り入れて改善していくことで、成果に対するバリューを加えていくことが成果目標への参画。マッキンゼーというブランドに憧れて就職する才能ある人たちの価値観を変容させ、自分の価値基準で自己のキャリア形成を主体的に行うハブとしての役割があるというのも面白い視点。私自身もキャリアを主体的に、より自由に自ら作っていくことができると激励された気持ちになった。キャリアに悩みを持っている人にはぜひ手に取ってもらいたい。
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書名からみて、人をどのような基準で採用するのかに関する、いわゆる就活・転職本と思っていたが、内容は全く違う。
実際は、筆者は、マッキンゼーで採用をしていた実績と経験から、本書でリーダとは、リーダシップとは何か?ということを説いているのである。本書は、社会人にも、学生にも、また学校の先生方にも読んで頂きたいと思う。
日本では、リーダーは一種のカリスマを備えたスーパーマンのような文脈で語られ、部下はリーダーに従うことで己の責務を全うすると思われがちである。
しかし、本書では、誰もがリーダーであり、リーダシップとは「学び、鍛えるべき資質」であると説く。
その本質は、上位下達ではなく、個人1人1人が「自分がリーダーならどうするか」を常に考え、職位を超えて対等に議論しながら仕事をすることで、誰もが当事者になるということである。
誰かに従うのではない。しかし、自分一人でもない。チームで、組織で、目標を達成するのである。メンバーの一人一人がその目標を達成するために必要なことを考えて意見を出し合い、互いに協力して実践する。そこに必要なのはヒエラルキーではなく、フラットなチームや組織であり、リーダはその人々を率いる人物なのだというのだ。
私は、リーダと呼ばれると、他の人とは違う何かを背負うものだと考えていた。しかし、本書を読んで、己はいつしも己のリーダなのであり、それをベースとして生きていく限り、組織のリーダもその延長線上でしかないということに気づいた。
自分を過信せず、といって卑下することもなく、他のメンバー達から助けられると同時に彼らを助けられればそれで良いのではないか?皆が自分自身のリーダであるのであれば、彼らを率いることは(あるいはその誰かに率いられることは)、確実に成果を生み出せる筈である。
言うは易し行なうは難しではあるのだが、少なくとも気負う必要はないと気持ちは楽になるになるはずだ。 -
元マッキンゼーの採用マネージャーが語る
マッキンゼーの採用基準を語った本。
この著者が有名ブロガーちきりんなのでは?ということまで
ネット上で話題になっています。
論理思考や地頭の良さがマッキンゼーの採用基準と
思われがちですが、一番重要なことは
リーダーシップとのことでした。
(もちろん、英語など必須の能力は他にもあります。)
途中から採用基準の話からやや外れ、
著者の考えるリーダーシップ論になるのですが、
読み応えが結構ある本になっています。
マッキンゼーの採用基準に興味のある人や
リーダーシップ論について考えたい人には、
参考になる本だと思います。 -
リーダーシップとは自主性の最終形態
気付き
・組織に属する一人ひとりにリーダーシップは必要
・船頭多くして船山に登るは「リーダーシップ」を勘違いしている者の言葉
・目の前の事象に対して常に自分の考えを持ち続ける
・リーダーに必要な4つのタスク
目標設定、常に先頭を走る、決断力、伝える力
・需要用語「バリューを出す」「ポジションを取る」
・常に運転手であれ
リーダーシップと聞くと、チームや組織の一番トップが持つものと思いがちだがそうではない。
目の前の事象に対して、リーダーや誰かに任せるのではなく、自分事のようにしっかり考え、取り組むことである。その結果各個人一人ひとりが問題解決に向けて進むためゴールに到達し、結果を出すということだ
ここで、「船頭多くして船山に登る」という言葉がある。リーダー的な仕切る人間が多すぎるとまとまりが全くなくなってしまうというものだが、これはリーダーシップではなく、自分の明確な考えもないまま単に自分勝手に主張したいだけの人間がいるということである。リーダーシップを持って、しっかりと問題解決の考えを持っていれば組織が乱れるような自分勝手な主張をすることもない。
バリューを出すとは何か一つでも成果を出すことであり、ポジションを取るとは自分の意見を出す事である。
常に自分の意見を出すことでポジションをとり、それが成果につながる。
例えば会議に参加して一言も発言しないのは、バリューがゼロであり、ポジションもないので最低なのだ。
今後は目の前の事柄に対して、自分の意見を持ち(考えることを習慣にしたい)
①目標を設定②常に先頭を走り続ける③決断(自分へ責任を持つこと)④伝える力(言わなくても分かってるだろうなは厳禁)を意識する。
常にバリューを追い求め、ポジションを取りつづけリーダーシップを発揮していきたい。