ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド
- ダイヤモンド社 (2020年3月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478105726
感想・レビュー・書評
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TED講演でも有名なスコット・H・ヤングが、どのようなスキルでも最速で習得できるという独自の学習メソッドを紹介した一冊。効率的な学習には9つの法則(メタ学習・集中・回想・フィードバック等)があり、それらを駆使することでウルトララーナー(素早く学習できる人)に近づけ、語学習得・写実的な絵を描くといった行為を短期間で習得する術が解説される。結局は学習に対するモチベーションアップの方法と、どのような順番で学習するの2つが重要かなと思った。
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真新しい発見はないかもしれない。勉強法の提案も1例の紹介程度にとどまる項目も多く、期待しすぎるとがっかりすると思う。この本からの一番の学びは、それでも1つの学習方針を示してくれること、天才に見える人々も地道な経験を重ねることで超人的な能力を発揮する普通の人だと言うこと。自分に才能がないと諦めることはないが、その分、自分が何に多く時間を避けるのか、早く決める必要がある事に焦りを感じる。
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間隔反復ソフト。Anki。
ウルトララーナー。
ウルトララーニング。
長期休暇または、パートタイムラーニング、など。思い切った学習時間の割り当てが成果を生む。スケジュールの分散。
メタ学習=最初に地図を描く。何のために学ぶのか、をはっきりさせる。
集中=先延ばしを避ける、5分だけ開始する、数種類の学習を並行させる、マルチタスクを避ける、クリエイティブな作業では、リラックスタイムを設ける。集中はそれを避けるたびに、強くなる。
一直線に進む=学びたいことに特化する。転移(学習したことが他の学習にも役立つこと)があることを知る。プログラムを学ぶより、実際にプログラムをつくる。言葉を学ぶときは、それに没入する。語彙力を高める。目指すレベルより高いレベルの試験を受ける。どこでその知識を使うか、自問する。
基礎練習=基礎をおろそかにしない。
回想=学ぶためにテストをする。思い出す練習を繰り返す。頻繁にテストをすれば何がわからないか、がわかる。能動的な復習(自分から思い出す工夫)のほうが受動的な復習より記憶が定着する。ノートをつくるときは、質問帳形式で作る。参照禁止で問題を解く。
フィードバック=有益なアドバイスを聞く。開業医はフィードバックがないと、腕が落ちる。賞賛は有害。誤りをピンポイントで正してくれるフィードバックが望ましい。より早いフィードバックが望ましい。
保持=忘れてしまわないように。間隔反復(アンキ)、手続き化(自転車の乗り方は忘れない)、過剰学習(完璧を超えて学習する)。記憶術は役に立たない。
直感=自分を騙さない。他人に教えるように説明する。
実験=ゴッホは実験を繰り返していた。熟練するほど教えられる人がいなくなる=自分で実験する必要がある。
成長マインド、硬直的マインド、のほかに成長マインドの延長上に実験マインドがある。
事前に計画を練る。大まかな範囲、目標レベル。スケジュールを立てる。途中でチェックする時間を決める。
知識を維持する方法を探す。 -
9つの原則
メタ学習
取り組むテーマやスキルをどのように学ぶかを学ぶ
集中
そのための時間帯を作り出す、勉強が簡単にできるようにする
直接性
取り組みながら学ぶ、便利や快適に逃げない
基礎練習
弱点を徹底的に潰す、複雑なスキルを細分化してひとつずつマスターする
回想
身についたと自信がつく前にテストし、能動的に思い出すようにする
フィードバック
パンチから逃げない、有益なアドバイスを区別しなにに注意するかを理解する
保持
なにをどうしてら忘れてしまうかを理解する、ずっと覚えておけるように学習する
直感
概念やスキルについて深く考える、よーわからん
実験
探求する、よーわからん
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学習プロセスの再構築にはもってこいの本。
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海外の本は翻訳後でも読み辛いことが多く、苦手意識がありましたが、この本は思っていたよりも読みやすかったです。
印象的だったのは「画力向上プロジェクト」の話。
自習法=机に向かって勉強!のイメージだったのですが、
ウルトララーニングは画力の向上といった、勉強以外のスキルアップにも役立つんだなぁと。
画力を磨きたかったので、早速取り組んでいます。
ウルトララーニングの参考例としてゴッホについても紹介されていました。絵は知っていても、どんな人物だったか知らなかったので、ゴッホの生涯についても興味が湧いてきました。 -
学習の転移について調べている中で本書籍と出会った。関心ある内容から言うと、
・学習の転移はそう簡単に起こらない。
・直接的な経験をすることで転移しやすくなる。(もはや転移じゃない気が…)
・より深い知識を得ることで、転移しやすくなる。
算数が得意だからといって、日常場面においても論理的に話せるとは限らないという、言われてみればそらそうか的な発見があった。
よりよい自習の方法については、
・取り組む時間をしっかり取る。
・まず、始める。
・恐れず振り返りをする。
といったことが印象的であった。やはり行き着くのはモチベーション。やる気次第。
どう学ぶかよりも、その学びに対してどれだけやる気を持って取り組めるかが大切だと思った。
他の学習法の本にも載っていそうな内容だが、大事なことの確認はできたので、読んでよかった。
「直接的」に学ぶことは今後も意識して取り組みたい。 -
リスキリングの重要性が説かれる今日において必要となる「学び方」を学べる点でかなり有益だった。
こういう学び方的なtipsがある本の中でも結構細かく説明されていたり実例が多くてかなりわかりやすい。
MITの授業と同じ内容を短く学べるならそれにはこしたことがないよなそりゃあって感じ。
複数のスキルを短時間で効率的に身につけられるよう、実践していきたい。 -
人は何かを習得したいとき学習するが、学習法を学習することは稀である。独学大全と見比べながら読みたい。フィードバックに関する話が大変参考になった。しょうもないフィードバックに右往することってあるよね。