- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478106761
作品紹介・あらすじ
展覧会の見方が変わる! フルカラーで100点以上の絵画を掲載! 「宗教画で頻繁に描かれる聖書の主題」「知的エリートだけが読めた寓意画の鑑賞法」「なぜ、モナリザの肖像は斜め前を向いているのか?」「静物画の原点シンボリズムとは?」など、 ジャンル別に知っておきたい、絵画鑑賞の基礎知識を解説します。
感想・レビュー・書評
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まさかのフルカラー。絵はすべて高画質で印刷されており、目を近づけて見ても細部までじっくり観察することができる。ページをまたいで絵が印刷されている箇所も多いが、本を十分に開いて鑑賞できるよう製本されているのも好印象である。著者の木村氏の上品で明快な文章に加え、細々とした内容(アトリビュート等)は表にまとめられており解りやすい。さらに各章毎の見開きがかっこいいのだ。本書は知性とセンスに溢れ、絵画鑑賞の楽しみ方を教えてくれる良書である。
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子供の頃、たまに美術館に連れて行かれてまったく楽しくない記憶しかなかったのだが、自分も親の年齢に近づいてきて、何となく興味が出てきた所に、本屋でお勧め書籍として平積みされてたので、手にとってみたら、カラーで絵画の紹介がされていたので買ってしまった。過去に読んだ、『まなざしのレッスン』は、内容は良かったんだけど絵画が白黒で物足りなかった記憶があっただけに。
本書は、題名に「ビジネスエリート」とか、付けなくても良くね?って思う。売れる為のワーディングなんですかねぇ。確かに、美術の専門系の方達からすると当たり前の事が書かれているんだろうから、絵画について何も知らないし興味もそんなにないけど沢山存在してるサラリーマンをターゲットにするのは自然なことか…
この本は、至って普通のサラリーマンに対して、過去の名作たちが、何をメッセージしているのか、作者がどういう人生を送って、その絵の発注者がどういう人間だったか、そして絵の中に隠された秘密を教えてくれる。ただの絵として通りすがりの視界に入る物から、その絵が描かれた時代にまで想いを馳せる事が出来るようになれるのは有難い。
絵画のジャンルのヒエラルキーなども、そういう重みみたいなものと組み合わせてみると、確かにトップは歴史画だよね!とか、肖像画は、ほにゃららでみたいな感覚を少し付けられた気がする。
絵画ジャンルのヒエラルキー
歴史画
肖像画
風俗画
風景画
静物画
こういう本があって、過去の名作がなぜ名作と言われるのか?について技術的な話は少なめで、当時の時代背景から教えてもらって、旅行のガイドさんが必要な事が分かったw
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アトリビュート学びたくなった
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同じ著者の西洋美術史が面白かったので、こちらも読んでみた。
絵画のジャンルの階級、基礎知識がまとめられており、わかりやすい。
歴史的背景がおさえられた方がより楽しめると思うので、世界史を勉強しなおそうと思った。 -
古典的美術(宗教画、寓意画、神話画、風俗画、風景画、静物画)の見方が一気に変わりました。今までは、味わうという感覚でしたが、実は理解する、ものであるという面白さを知りました。
また、一枚の紙にどういった登場人物、物、風景をどういう論理で収めていくか、どうか見合わせるか、ストーリーを構築するか、等、ビジネスの思考にも通ずるところを強く感じました。
久しぶりに何度も読み返して”覚えたい”本です。 -
西洋絵画の解説
宗教画が最高というところなど、基礎知識が身につくところがありがたい。
個人的には印象派が好きだし、宗教画ってあんまり好きじゃない
おどろおどろしいので。
ルーベンズとかめちゃくちゃうまいと思うが。稚拙な表現ですが。。
静止画、風俗画はやはり庶民でも他の出しやすい絵画だったのだ
現代絵画についても、こんな本があれば勉強したい。あまり知らない画家がたくさん出てきたので、勉強にはなったが、勉強という気持ちになってしまった