経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)

  • ダイヤモンド社
3.95
  • (20)
  • (17)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 307
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478320020

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  今回で何度目の再読か。読むたびに新たな発見も多い。付録『日常の心理』において学者肌の経営者であるバーナードならではの、経営における直観の意義への言及には気づきが多かった。まだまだ勉強が足りない。

  • ドラッカーを読んでから、読む事をお勧めします。
    難解かつ昭和の訳し方かつ書き方の為、文章量が
    多い。一枚二段型。

    精読ではなく、流し読みの為。
    腰をおいて読むとなると学生時代、もしくはある程度、時間をもたないと難しいと思います。

  • 非常に読みにくいのが正直な感想。
    とある大学教授がかみ砕いて説明しているHPがあるため、そこを参照して何とか概要をつかめたような気がする。

    内容としては現代にも通ずる組織観が書かれており、含蓄に富む。

  • 組織論として読んで面白かった1冊。一番読み込んだ気がする。(~2004大学時代の教科書@202012棚卸)

  • 現代の経営学の基礎となる非常に重要な作品。

    経営者の役割とは、組織を「成立」させ、「存続」させることだといえる。

    「個人とは、機械的な存在」であり、「組織とは、科学的に管理できる」という、これまでの経営論に対するアンチテーゼの提唱である。

    組織が存続するためには、有効性または能率のいずれかが必要であり、組織の寿命が長くなればなるほど双方がいっそう必要となる。組織の生命力は、協働システムに諸力を貢献しようとする個人の意欲のいかんにかかっており、この意欲には、目的が遂行できるという信念が必要である。実際に目的が達成されそうにもないと思われれば、この信念は消えてしまう。したがって有効性がなくなると、貢献意欲は消滅する。意欲の継続性はまた目的を遂行する過程において各貢献者が得る満足に依存するのである。

    ★バーナードの立場

    バーナードは「有効的(effective)」で目的の達成度、「能率(efficient)」で(行為者の)満足度を評価する。行為や活動をこの二つの軸で評価することは、個人の行動に限らず、協働、協働システム、公式組織と、すべてのレベルでバーナードが一貫して行っていることである。特に「能率」をつねに考慮することが、または単に目的達成に合理化されることだけが「良い」組織なのではないとするバーナードの立場があらわれている。
    →「組織成果の最大化」、および「個々人の充足」
    この両立ないしは双方の関係性について
    示唆を与えてくれる

  • 経営組織論、近代管理論の祖といわれるバーナード。彼の遺した著作は少ないが、その中でも代表的な著書。読み継がれるべき著作ではあるが、抽象的な表現が多く、かなり難解。それゆえ、時代に応じて色々な解釈ができるのかも。田杉競監訳版に続いて翻訳された「新訳本」。

  • 翻訳がイマイチなせいもあり、全く頭に入ってこず、3分の1読んだところで、読み進むモチベーションを完全に失った。数十年に渡って読まれているので、重要な本なのだろうが私には、その価値が見出せなかった。

  • 請求記号:E/335.13/B22a
    選書コメント:
    近代経営や経営組織の基幹図書。経営学を本格的に学ぶためには、読んでおく必要があります。経営組織論についてさらに学びたい場合には、マーチ、サイモン、高橋伸夫訳(2014年)『オーガニゼーションズ 第2版』ダイヤモンド社を読むとよいでしょう。
    (環境創造学部環境創造学科 鶴田 佳史 准教授)

  • 皆様ご存知、組織論を学ぶ上でも古典の一冊。(中田)

  • 人間が作り出す組織というものは、効率を優先したシステムにより作られているが、その組織を構成するのが人間である以上、それはとても人間的なものになる。
    人間の心理を知らなければ、組織は作れないし、組織は、人間の心を反映して作られている。
    何より優れた組織は、何より人間的だということになる。

    この本は経営者の役割というタイトルであるが、中身は組織論であり、それは人間の心の動きそのものである。
    経営者は、それを知ることが、その役割を果たすのに何より大事であるということなのであろう。

    そんな、人間的な組織のありようを、なるべく全て網羅して、なおかつ、その、人の心の動きを、最大限システマティックに解説、体系化しようという提案をしているのが、本書ではないかと思う。

全17件中 1 - 10件を表示

C.I.バーナードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×