- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478360712
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ファシリテーションのケーススタディである。
p17 タックマンモデル
心理学者 タックマンが組織の進化として唱えたモデル
組織は、形式(フォーミング)された後、すぐに機能(パフォーミング)し始めるのではなく、その前にストーミング(混乱・対立)があり、ノーミング(統一)が進んではじめて機能し始めるというモデルである。
韻を踏んで、フォーミング、ストーミング、ノーミング、アンド・パフォーミングと言われる。
p19 『GE式ワークアウト』
(高橋透・伊藤武志訳、日経BP社)
・ひたすら「ストレッチ」する
・「システムシンキング」を育てる
・既成概念にとらわれない水平思考を促す
・本当の権限委譲と「説明責任」を生み出す
・短サイクルでの変革とすばやい意思決定を手にする
コミュニケーションを助ける技術
=ファシリテーション・スキル
P58 J.R.ギブの提唱した4つ懸念モデル
受容 → データ流動 → 目的形成 → 社会的統制
他人との関係において、ひとは自分の心身を守るために、ある程度防衛的な関係を築こうとする。米国の心理学者ギブは、その背景には懸念(恐怖や不信頼感)があると仮定し、それを上記の4つに分類した。
”受容”とは、自分自身や他者メンバーとして受け入れることができるかどうかにかかわる懸念。
”データの流動”とは、「こんなことを言ってもいいのだろうか?」と不安になるような疑念。
”目標形成”とは、グループ活動の目標が理解できないことに起因する不安感。
”社会的統制”とは、グループ内で依存願望が満たされない場合に発生する不安感。
この4つの懸念を解消していくことにより、グループは成長し、メンバーも成長していく好循環がうまれるというのがギブの提唱した理論である。
参考文献:ギブ,J.R.(三隅二不二監訳)『信頼形成のための風土 感受性訓練』日本生産本部 1971
p60 ジョハリの窓
・米国の心理学者ジョセフ・ラフト&ハリー・インガムが1950年代に考案。
・対人関係における気づきの図解モデルとして広く活用されている。
出典:南山短期大学人間関係科/監修、津村敏充・山口真人/編 『人間関係トレーニング』
p49 ファシリテーションというのは、『促進する』とか『容易にする』といった意味の英語。
p105 スタンフォード大学のS・Jクライン教授の提唱したチェーリンクド・モデル→p107 図表11参照
p116 会議へのファシリテーションの応用については、30年も前にベストセラーになったハウツウ書がアメリカででている。
マイケル・ドイルとデイヴィッド・ストラウスという人が書いた
How to make meeting work!
(『会議が絶対うまくいく法』斎藤聖美訳、日本経済新聞社)
ファシリテーション・スキルについて、日本語でまとめられた好著として、
堀 公俊 著
『問題解決ファシリテーター「ファシリテーション能力」養成講座』(東洋経済新報社、2003年),
『ファシリテーション入門』(日経文庫、2004年)、
フラン・リース著、黒田由貴子+P・Y・インターナショナル訳
『ファシリテーター型リーダーの時代』(プレジデント社、2002年)
『人間関係トレーニング』(ナカニシヤ出版 1992年)
p304 「ホーソン実験」
作業効率に一番影響があったのは、物理的条件ではなく、テーラー流では軽視していた心理的な要因だった。
例えば、人の集団の中に必ず生まれるインフォーマルなグループ。その社員の士気や行動に与える影響は、想像以上に大きい。
①労働者の行動は、感情から切り離しては理解できない
②感情は偽装されることが多く、面接では把握しにくい
③感情は、その人の全体的な情況と合わせてはじmて理解できる。 -
ファシリテーションとは、
「人と人のインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」 -
ファシリテーションって会議進行を円滑にする司会者の専門スキルと思っていました。組織変革やPJ等でも使えるスキルであることが良くわかった。トップ上層部の言いなりで納得ないままの施策は会社は良くとも働く人にとっては痛みを伴う。ファシリティブリーダーでは皆が一体感もって共通する目標に向かう、納得と説得ができることがわかった。
ザ・ファシリテーター
70 ジョハリの窓
対人関係における気づきの図解モデル
フィードバックと自己開示
214 タックマンモデル
組織は、形成(フォーミング)された後、すぐに機能(パフォーミング)しはじめるのではなく、その前にストーミング(混乱・対立)があり、ノーミング(統一)が進んではじめて機能しはじめる
302 内発的な動機付け
エグゼキューションにおけるファシリテーションのポイントは、目標をノルマと感じさせず、チャレンジの対象と思わせ続けること -
済
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久しぶりに読み直しました。ストーリー形式で楽しく読めて、ためになります!
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読み物として非常に面白いです。
そして、設定がとてもリアルで、会社員として働く人にとっては自分の身の回りのことのように感じることができます。その分、この作品の中で起こる変化が、自分たちにも実現可能なのではないかと思わせてくれます。
「ご都合主義」「うまく行き過ぎ」という批判が想定されます。
しかし本書は小説の形式をとっているものの、文学作品ではないので、説明しようとしている手法が成功裏に進まなければ意味がないと思うのです。
ファシリテーションを、体系的・網羅的に解説しているわけではないですが入口としては、大変有益で面白い一冊ではないかと思います。 -
組織をへんかくするのは、リーダーではなく、数いるメンバーである。
そのメンバーが、全員、共通の目標に向かって、自分が行うべきことを自覚し、行動するように、ファシリテートする。
リーダーとして、HOWではなくWHATや、与えられた目標よりも高い目標を掲げなくては目標を達成できない、給与を払ってくれるのは顧客という記述には同感。
また言葉に対して、言葉をボールに見たてて会話すること、言葉は人によって伝わり方は千差万別であることなど、改めて納得することも多かった。
人はいつの間にかコンフォートゾーンに居座ってしまう。常にストレッチゾーンにいられるように取り組んで行こう。 -
こんな会議の進め方をしたい、という明確なビジョン(というかもはや夢)をもてるようになる本、だと思う。ノウハウなどは他のハウツー本のほうが充実している印象。
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物語形式で読みやすいのだが、そういう本の欠点は理論的な部分が最終的にあまり残らないところ(まぁ、そういう本に限らないのですけど…)。この本も然り。