耳袋秘帖 神楽坂迷い道殺人事件 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 56-10)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479302612

感想・レビュー・書評

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  • 現代の推理小説だと一番に疑うようなケースが時代小説だと疑うことをすっかり忘れますね。(^^;
    七福神巡りに関連する事件が、主人公が集めた不思議な話と絡んで語られるのはいつも通りですが、推理小説的にちょっと凝っている内容でした。
    怪談色が薄くて、不思議な話が中心となっている回でした。

  • いいねぇ。今回の作品は粋です。
    上方で万両も盗んだとされる大泥棒が最後の仕事にと江戸に狙いを定めた、という噂が。

    神楽坂では七福神をめぐる遊びが流行。
    七福神を見立てた商店をめぐり、ハンコを押しながら、全部たまると割引になるという。

    そんな商店に同じような商売が重なり揉め事に。
    弁天を模した居酒屋の女主の「口吸い」事件。
    七福神の一つの店主が事故で死んだり、孫が現れたり。

    そんな風に小さな事件が繰り返すが、、、
    その実それは一つの盗みの演出の一つであったのだった。

    与謝野蕪村の俳句もなんども出てきたりと、とても粋なセリフが散りばめられたいい作品になっています。

  • 坂巻さんもとうとう結婚するのかな?

  • シリーズ第十弾。

    なんだか、妖かし系のエッセンスはあまりありません。
    全て人のなせる業。
    一冊を通して事件が決着を見せますが、
    なんだか釈然としない感じです。

    シリーズモノが二桁になると、
    急に勿体つけたように人物や物事が
    遅々として進まないような様子を見せる。
    このシリーズもそうかな…。

  • 神楽坂で「七福神めぐり」を模した娯楽が流行るなか、太巻き寿司屋<寿老人>のあるじが石像に頭をつぶされて亡くなった‐‐‐。
    「‐‐‐どこかで道に迷ってしまった気がする・・・・しかも歳を取ってますます迷い道は袋小路に入っていく。このまちのように」
    作品の空気感がとても好きです。

  • 20100210 
    とうとう失恋くんの恋が実りそう?

  • 11/17-11/18

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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