申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794332

感想・レビュー・書評

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  • 昔、神奈川バスが私含む3人がバス停で待っているにも関わらず、止まらずに走り去っていったことがあり、大変腹を立てたことがあります。(一緒にバスを待っていた隣のおじいちゃんは、神奈川バスに即クレームの電話を入れていました。)
    その時は、バスの運転手に腹を立てましたが、この本を読んで、運行時間を遵守することで得られるインセンティブ(もしくは運行時間を守れないことで発生する罰則)を設けた会社側の体制が悪かったんだなぁと気づかされました。
    ※神奈川バスは、他にも明らかな間引き運転などしており、私の印象は最悪です。

    <共感した部分>
    完璧主義は×。たいていのことは8割がた達成できれば良い。何でもかんでも完璧にやろうとしたら、とても世の中の変化についていけない、と私は考えている。

    <必要と思われる研修(逆に言えば、他はすべての人に必要という訳ではない)>
    ・コーチング、フィードバック、対立解消などのコミュニケーションスキル
    ・ブレインストーミングや問題解決
    ・クリエイティビティツール
    ・新任マネージャー研修

  • コンサルの人が書いた本で、「コンサルを宛に任せっぱなしでは良くない」とう内容が書かれています。

    確かにコンサルの言うことは一理あります。大方正しいです。でも最終的に実行するのはクライアントです。コンサルの事を鵜呑みにしてはいけず、コンサルとは上手に付き合っていきましょう。
    という本です。

    コンサルを利用するorコンサルの人には必読書かと思います。

  • 【目次】
    1.「戦略計画」は何の役にも立たない
    2.「最適化プロセス」は机上の空論
    3.「数値目標」が組織を振り回す
    4.「業績管理システム」で士気はガタ落ち
    5.「マネジメントモデル」なんていらない
    6.「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
    7.「リーダーシップ開発」で食べている人たち
    8.「ベストプラクティス」は"奇跡"のダイエット食品

  • この著者は正直者で冷静です。
    これでお金をもらっているけど、コンサルタントを生業にしている人はどこか耳の痛い経験をひとつやふたつしているはず。それをどう思うかが、コンサルタントのレベルになると思う。

  • 経営者自身が考え、従業員の意見を聞かなければ、経営コンサルの仕事は役に立たないどころか、不正や事故を招くことがあるという話。

  • コンサル批判の本ではない。コンサルティング業務の望ましいあり方やクライアントとコンサルタントの正しい付き合い方を提唱した本。

  • 元ジェミニコンサルティングのコンサルタントだった女性が書いた、コンサルタントが犯す過ち等を書いた本。

    内容は、一部のコンサルタントは方法論などを説いて解決するように謳うが、実際はまったくうまくいかないケースが多々あるとのこと。

    興味深かったのは、『評価基準は管理職が参考にするものであり、管理の方法になってはいけない』という点。

    たしかに管理職やコンサルタントが成果を可視化するために評価基準を設けることがある。だが、こういった基準を設けると人はその基準に支配されてしまう点。

    本の中では、ある優秀な社員が5段階評価のうち、4.1の評価を受けた。他の人はだいたい3くらい。本来であれば4.1はかなり良い評価なのだが、もともと優秀な人はなぜ自分は5の評価をもらえないのか?と落ち込んでしまい、やる気をなくす。という例。

    まぁ、これはホントに完璧主義者だと思ったが、一部考えとしてはありえるな。と思いました。

    数字はわかりやすい面、人の心も左右されるので注意が必要だと思う。

    ■他に印象的だったフレーズ
    戦略が大事ではなく、考える過程で予想外の事態に対応できる

    実際従業員はどこが悪いのかわかっている

    まずは業務プロセスと情報データを正確に把握すること

    方法論は道具にすぎないが、人々はそれにすがって解決策を作りたがる

    ノルマや売り上げに連動した成果報酬は、下手すると現状の業務モデル破壊や顧客への強引な販売を招く

    数値目標などの達成に向けての行動が、人の判断を誤らせる

    評価基準は管理職が参考にするものであり、管理の方法になってはいけない

    グーグルの優れたマネージャー8カ条

    何度やってもその方法でうまくいっていないときはやり方を変える。いつかはうまくいくはずだという魔法のような気持ちは思わないこと。

  • 経営の根幹を問う書 管理ではなくビジョン
    どうしたら我が社はビジネスを通して
    人びとの暮らしをもっとよくするために貢献できるか?
    ✕財務会計の数字・収益に囚われすぎた

    1.経営 ビジョンとコミュニケーション
     管理ではない 経営コンサルは誤り
     誠実さとリアリスト 
     大本営発表はダメ
     数値目標はダメ
    2.優れたマネジメントの難しさ
     性善説が基本 コミュニケーションと信頼→VISION
     マネジメントの訓練を 
      形ではなく実質
      手間と時間を掛ける

  • いまちょうど仕事でコンサルティングファームと絡んでいる。その関係もあって、読んでいて頷く点が少なくはなかった。
    「色々な思考、戦略フレームワークがあるけど、やっぱり顧客との関係づくりが大事なんだよ」という内容。色々な方法論も結局は人間が実施することなので、血の通っていない対応はだめで、しっかり心を通わせた寄り添いが必要。

  • ビジネス

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