雑談の戦略

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795438

作品紹介・あらすじ

6つのステップで雑談を組み立てよう。人も物もお金も、時間さえも思い通りに動く、最強の弁護士が教えるビジネスで使える技術。

感想・レビュー・書評

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  • 雑談の戦略
    2016/9/22 著:谷原誠

    仕事に雑談は不可欠である。著者は雑談が得意ではないものの、これまで雑談を研究して、駆使して、仕事に役立てている。

    必要なときに、必要なだけ雑談が出来ればよく、雑談が苦手な人は、苦手なままで結構、戦略的に雑談を使えばいいだけの話である。

    本書は、そんな雑談な苦手な人に向けた指南書となっており、構成は以下の7章から成っている。
    ①ビジネス雑談は「戦略的」でなければならない
    ②あなたはどのタイプ?雑談が苦手な4タイプ
    ③雑談は「相手の話したいこと」を軸に組み立てる
    ④ビジネス雑談こそ「好かれるかどうか」で決まる
    ⑤どんな人にも通じる「すべらない話題」の選び方
    ⑥細部に罠が潜んでいる 言葉遣いに気をつけよう
    ⑦実践趣味レーションで雑談の目的を果たそう

    職業柄、スキルと言っていいのか、わからないが「雑談」というスキルの必要性がますます重要となっている。自分自身「雑談」については、キライではないものの、不得意であり苦手でもある。

    しかし、苦手意識を持っていてはなかなかそのスキルは上達せず、自分の中でも色々試しながら好きになろうとしている。

    本書では「雑談」をビジネス雑談について、体系的にそして戦略的に活用するという視点で紹介されている。戦略的に書かれているかと言っても冷たいものでもなく、より効果的に発揮する学べるために戦略的にまとめられたそれは何よりもわかりやすく自分の状況を理解するにはもってこいのフレームとなっている。

    コミュニケーションの基本である聞く姿勢と相手を好きになる相手に興味を持つことはしっかりと本質として捉えながらも、多くのケースを交えながら行動ベースに落とし込まれている。

    柔軟に前向きにコミュニケーションを捉えることができれば、その悩みのいくつかは解決する。コミュニケーションの王道こそあれど、すべてを網羅する解決方法はない。

    相手を知り自分を知り、そして初めて工夫ができる。相手を思いやる気持ちがあれば多少はずれていても笑って次に進めるだろう。

    コミュニケーションは奥が深い。

  • 面白いんだけど、本書後半で「戦術」レベルにまで落ちてくると、話下手な人間にとってはあまりに高等テクばかり・・・


    D・カーネギーのエピソード:相手の話が面白くて膝を乗り出して聞いていたら、後で相手がカーネギーは稀代の話し上手だと褒めていたという逸話は面白かった。

    主役を自分にしない。それが秘訣。褒める、尋ねる、相手のしゃべりたいことを拾う。「スポーツされるんですか?」「ゴルフはしますか?」と振られたら、相手はゴルフの話がしたいのであって、本当に自分の趣味のスポーツを語りはじめない。

    短時間でよいので何度も接触する。結局「マメ男」が一番モテるのと同じ。

    否定的な言葉で返ってくる相手とは話しづらい。

    「仕事と私、どっちが大事?」と言われても、本当にどちらが大切か聞かれているわけではない。相手がなぜそういう質問をしているのかを考えよ。感情は理性に勝る。

  • 著者は弁護士。
    雑談というが、決して無駄なものではない。
    雑談こそ、ビジネスや日常の中でも人生の成功をおさめることができる秘訣である。
    ぜひ実践してみたい。

    自己紹介とは相手目線で役に立つかどうか
    商品説明力より雑談力
    相手を主役に
    相手に話させる
    類似点を作る
    相手を上に自分を下に
    何事もイエスに

    相手に好意を持つこと

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著者プロフィール

谷原 誠(たにはら・まこと)
弁護士。1968年、愛知県生まれ。明治大学法学部卒業。91年司法試験に合格。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題などの案件・事件を、鍛え上げた質問力・交渉力・議論力などを武器に解決に導いている。現在、みらい総合法律事務所代表パートナー。ニュース番組等の解説でも活躍する。
著書に『「いい質問」が人を動かす』『気持ちよく「はい」がもらえる会話力』(以上、文響社)、『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』『雑談の戦略』(以上、大和書房)など多数ある。

「2020年 『7タイプ別交渉術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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