あの世からのことづて―私の遠野物語 (ちくま文庫)

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著者 : 松谷みよ子
  • 筑摩書房 (1988年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022677

あの世からのことづて―私の遠野物語 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 私が自信をもってお勧めする、怖い話の本ですよ!

    この本は、私に幽霊に興味を持つことを禁じていた風な
    母親がある日「好きそうだからあんたにあげる」と
    くれた本、です。(…なぜなの?)

    何度かのスペースクリアリングや
    引っ越しなどの大波にも負けずに
    私の本棚にしっかりと並んでおります!

    この中にでてくる狐の可哀想で怖い話がもう、本当に…
    しばらく布団から手足を出して眠れなくなります。
    (この感じ、わかりますかしら?)

    ある時、学校で友達にこの狐の話を聞かせたら、
    終わったらその友達が何も言わず立ち上がり、
    どこかへ行ってしまって不思議に思っていたら、

    次の日、「昨日の話が怖すぎて黙って帰ってごめんね」
    と、言われました。(帰ってたのかい!)

    この本の素晴らしいところは、
    不思議な、怖い様な話があった、
    そして実はこの人には、この場所にはこう言ったことがあって…と
    ちゃんと「なるほどね」と思える作りになっているところ。

    怖い話の本を読んで
    「こんな不思議な怖いことがあったの、でもなんでなんでしょうね?(終)」
    と言われても、

    「は?そんなんで良ければわたしも何個かあるわ!」と
    言いたくなる!

    つまりね、物語として成立させて!ってことかしらん。

  • 「……あの世とこの世の境で引き返した人の話、自分の死を告げに来た人の話、火の玉の案内で命拾いした人の話など62篇」。実際に各地で採取されたいろいろな「あの世からのことづて」。不思議といえばとても不思議な、でも当然と思えば当然あり得るであろう、彼岸と此岸の「想い」の往来。ここに採られているほどはっきりした形ではなくても、私自身も大切な人との別れに際して何とも説明できぬ出来事を幾度か経験した。「臨死体験」といった言葉で括ってしまうことはできぬ、「人が想う」「人を想う」とはこういうことかもしれない、と考えたりする。各自個々のエピソードが各自の言葉(方言など)で語られ、それだけに感慨も深く。それぞれを2〜3頁で印象深くまとめる(元は新聞連載)松谷みよ子(「モモちゃん」の作者、という認識しかなかった)の筆致にも引き込まれた。

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