- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480022677
感想・レビュー・書評
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私が自信をもってお勧めする、怖い話の本ですよ!
この本は、私に幽霊に興味を持つことを禁じていた風な
母親がある日「好きそうだからあんたにあげる」と
くれた本、です。(…なぜなの?)
何度かのスペースクリアリングや
引っ越しなどの大波にも負けずに
私の本棚にしっかりと並んでおります!
この中にでてくる狐の可哀想で怖い話がもう、本当に…
しばらく布団から手足を出して眠れなくなります。
(この感じ、わかりますかしら?)
ある時、学校で友達にこの狐の話を聞かせたら、
終わったらその友達が何も言わず立ち上がり、
どこかへ行ってしまって不思議に思っていたら、
次の日、「昨日の話が怖すぎて黙って帰ってごめんね」
と、言われました。(帰ってたのかい!)
この本の素晴らしいところは、
不思議な、怖い様な話があった、
そして実はこの人には、この場所にはこう言ったことがあって…と
ちゃんと「なるほどね」と思える作りになっているところ。
怖い話の本を読んで
「こんな不思議な怖いことがあったの、でもなんでなんでしょうね?(終)」
と言われても、
「は?そんなんで良ければわたしも何個かあるわ!」と
言いたくなる!
つまりね、物語として成立させて!ってことかしらん。 -
松谷みよ子による「私の遠野物語」。
柳田國男のように自分でも民話を集めていたら、生活の中で触れ合っている生きた人間と死者との結びつきといった話を聞くことになった。それは特別ではなく自然のことだった。まさに「遠野物語」の世界が現代にも息づいている、柳田國男の著作より時代も人間の生活も大きく変わったというのに。
本文では、「誰それから聞いた」として、死者からの知らせを受け取ったり、現実的には説明のつかない出来事を体験したりということが短編風に並んでいます。
「オカルト」とか「怖い話」というより、切なく哀しい話が多かったような。
生まれたばかりで亡くなった赤ちゃんが自分の棺桶を選びに来る話、
戦死した息子が親元を訪ねる話、
家族を殺された狐の子供が猟師の子孫に憑りつく話、
天狗に運ばれたかと思うような子供の長距離移動…
特にまだ幼い子供の死の話は哀切極まりない。 -
「……あの世とこの世の境で引き返した人の話、自分の死を告げに来た人の話、火の玉の案内で命拾いした人の話など62篇」。実際に各地で採取されたいろいろな「あの世からのことづて」。不思議といえばとても不思議な、でも当然と思えば当然あり得るであろう、彼岸と此岸の「想い」の往来。ここに採られているほどはっきりした形ではなくても、私自身も大切な人との別れに際して何とも説明できぬ出来事を幾度か経験した。「臨死体験」といった言葉で括ってしまうことはできぬ、「人が想う」「人を想う」とはこういうことかもしれない、と考えたりする。各自個々のエピソードが各自の言葉(方言など)で語られ、それだけに感慨も深く。それぞれを2〜3頁で印象深くまとめる(元は新聞連載)松谷みよ子(「モモちゃん」の作者、という認識しかなかった)の筆致にも引き込まれた。
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自らの死を知らせに来る死者、寺に向かう人魂、川を渡りかけて生還した人の話…。実際にあった不思議な話を聞いて書いた、現代の民話。震災を経験して、改めて生と死を考えた。後半は狐や天狗、神隠しの話も。
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本書も出た年の12月23日、曾根崎の旭屋書店の本店で購入している。
まだバーコードの付いていない時代だ。
松谷みよ子は、児童文学作家として著名な人だ。
工事中
タイムラインでお見かけしていましたが、この度フォローさせていただきました。m(__)m
松谷みよ子さんが...
タイムラインでお見かけしていましたが、この度フォローさせていただきました。m(__)m
松谷みよ子さんがこのようなのを書いていたんですね。
>しばらく布団から手足を出して眠れなくなります。
(この感じ、わかりますかしら?)
分かります、分かります(笑)
うっかりコワイ番組見ちゃった夜とか、布団から出た手足が妙に寒いというか、引っ張られたらどうしようというか(笑)
怖い思いをしたときの布団への信頼は不思議なほどありますね。特に根拠や実績(?)はないはずなのですが…
そして「銀河...
怖い思いをしたときの布団への信頼は不思議なほどありますね。特に根拠や実績(?)はないはずなのですが…
そして「銀河ヒッチハイクガイド」を読んでいる人は話のわかる人…!!
これからもよろしくお願いします!