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- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480030856
感想・レビュー・書評
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コレもやおいにも腐女子にも関係ないけど、すべての……特に女性には一回は読んで欲しい本。セックスについて考えてみよう! この本に書いてあることが、すべてでもなけりゃ絶対の真実でもない。でもきっとセックスに対する思い込みに風穴を開けてくれるハズ。入ってきた風に何を思うかはその人しだい。
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初読で呆然、今ふた回り目。まだ思考体系が幼い状態で読んだら、影響をまともに受けて、世の中の全ての仕組みに女性抑圧装置という猜疑心を抱き、非常に生きにくくなりそうな一冊。でも一生読まないとどでかい損失だ。
筆者は「性」を三つに分解する。「セックス」:生物学的性別、「ジェンダー」:身体的性差に直接因果関係のない性別、「セクシュアリティー」:相手の性別に基づいて抱く欲望とそれに関わる全ての行動。一般に流布する言説では、セックスとジェンダーの意味が混同していると思った。
この小気味いい演説風の文章を読んでいると、記憶に思い当たるようなわだかまりが思い出される。ライバル視している同年輩の男の子にとってはわたしなど土俵にも上れてない存在だと気づいた時や、男なら「モテない男」というある意味おいしいキャラ作りが簡単にできる割に、「モテない女」のキャラは受け入れられないと気づいた時など。これは例として支離滅裂かもしれないけど、「女である」という意味について、意識下では非常にこだわっていたのが、何でそう感じてきたのか、その理由がわかった。すっきり。