セックス神話解体新書 (ちくま文庫 お 20-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480030856

感想・レビュー・書評

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  • コレもやおいにも腐女子にも関係ないけど、すべての……特に女性には一回は読んで欲しい本。セックスについて考えてみよう! この本に書いてあることが、すべてでもなけりゃ絶対の真実でもない。でもきっとセックスに対する思い込みに風穴を開けてくれるハズ。入ってきた風に何を思うかはその人しだい。

  • 初読で呆然、今ふた回り目。まだ思考体系が幼い状態で読んだら、影響をまともに受けて、世の中の全ての仕組みに女性抑圧装置という猜疑心を抱き、非常に生きにくくなりそうな一冊。でも一生読まないとどでかい損失だ。
    筆者は「性」を三つに分解する。「セックス」:生物学的性別、「ジェンダー」:身体的性差に直接因果関係のない性別、「セクシュアリティー」:相手の性別に基づいて抱く欲望とそれに関わる全ての行動。一般に流布する言説では、セックスとジェンダーの意味が混同していると思った。
    この小気味いい演説風の文章を読んでいると、記憶に思い当たるようなわだかまりが思い出される。ライバル視している同年輩の男の子にとってはわたしなど土俵にも上れてない存在だと気づいた時や、男なら「モテない男」というある意味おいしいキャラ作りが簡単にできる割に、「モテない女」のキャラは受け入れられないと気づいた時など。これは例として支離滅裂かもしれないけど、「女である」という意味について、意識下では非常にこだわっていたのが、何でそう感じてきたのか、その理由がわかった。すっきり。

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著者プロフィール

1952年、大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪成蹊女子短期大学、愛知淑徳大学文化創造学部教授をへて、執筆・講演活動に入る。本業のジェンダー・セクシュアリティ論からテレビドラマ、日本の晩婚化・少子化現象まで、幅広く分析を続けている。現在は認定こども園を運営し、幼稚園と保育所の連携についても関心を深めている。
主な著書に『醬油と薔薇の日々』『シュレーディンガーの猫』(いそっぷ社)、『増補版・松田聖子論』『結婚の条件』(朝日文庫)など。

「2020年 『草むらにハイヒール──内から外への欲求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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