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- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480033345
感想・レビュー・書評
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「合葬」(1984)で日本漫画家協会賞受賞、「風流江戸雀」(1988)で文藝春秋漫画賞受賞の漫画家杉浦日向子さんの「二つ枕」、1997.12発行です。舞台は吉原、客と花魁の物語です。
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小さな文庫版なのに、奥行きがとんでもなく広い、さすがの腕前。
言葉や衣装、その他時代背景のみごとな再現性(たとえこれが虚構でも大方の読者は、この中で表現されている”江戸”に心をとろめかすだろう)。
ゆったりとしたリズム。
粋な人々の仕草と会話。
それらを通して醸される、静かな間。
布団のこすれる音が響くような、淫靡さがある。
が、百日紅とは違い、夢うつつを行き来するような
美しさは足りない。
何事もなさの美学に頼りすぎて、キレが少ない。
突出した物語もなかった。
ここには杉浦日向子の原型のみがある、
その意味で、3点。 -
吉原のおはなし
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2008.8.23
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花魁の日常。
けだるいけど愛らしい、そんな日々。