自分のなかに歴史を読む (ちくまプリマーブックス 15)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480041159

感想・レビュー・書評

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  • 歴史学者がなぜ歴史に興味を持ったのかや修道院での生活といったとこから始まる自身の生い立ちと、かつてのヨーロッパの人たちがどのような想いで毎日を過ごしていたのかやなぜ賎民が生まれたのかといったことに対する分析をわかりやすく語っている。
    大宇宙と小宇宙の対比や、土着の信仰にキリスト教が入り込んでいく話や、ハーメルンの笛吹き男の考察など、なかなか面白いし、学問をやるにあたっての真摯な態度は大切だなと思った。

  • 学問とは自覚して生きること。分かるということは自分の何かが変わること。水車場の粉挽きが、中世ヨーロッパにおいては賤視される対象だったらしい。そう考えると以前読んだ「クラバート」の印象もだいぶ変わってくる。

著者プロフィール

1935年生まれ。共立女子大学学長。専攻は西洋中世史。著書に『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『学問と「世間」』『ヨーロッパを見る視角』(ともに岩波書店)、『「世間」とは何か』『「教養」とは何か』(講談社)。

「2002年 『世間学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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