- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480041500
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
後醍醐天皇の出現が、日本の歴史全体を変えた驚くべき事実。
「一遍聖絵」から読み解く差別の発生。
ひらがな文字や銭の普及の背景とその意味。
今日の私たちを束縛し、重大な影響を与えた14世紀の出来事から、新しい日本史像にいどむ刺激的な試み。
[ 目次 ]
第1章 文字について
第2章 貨幣と商業・金融
第3章 畏怖と賎視
第4章 女性をめぐって
第5章 天皇と「日本」の国号
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[ 関連図書 ]
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つくづく、こういう授業を受けたかった・・・と思うよ。どえらく面白かった。差別とは実は聖なるものから発生し、神様への供物が金融の元手となり、市場は「無縁」で一切の「縁」がないとすることから経済が発生してくる・・・、古代から男女ほぼ同等の社会だったのが唐などを参考にした律令制が本格的に導入されはじめたところから男性が主体になっていき女性が抑圧されていく過程や、天皇制についても、なるほど現代の問題の根っこはこういうところから来てるのか・・・と、すべてが実生活に直結するイメージを多いに刺激してくれます。私が好んで読む作家の著作の中で、網野氏の名前をほんとによく見かけていてやっと本格的に読めた1冊なのだが、みなさん影響受けるはずだわ・・・と超納得。さてと、「続」も楽しみです。
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おじさんから頂いた本・その3。
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網野氏のおもな主張を、教科書スタイルのやわらかな文体で書きおろした名著。
網野史学の入り口として最適、ていうか私のバイブル。