教養としての大学受験国語 (ちくま新書 253)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058539

感想・レビュー・書評

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  • 現代文の受験勉強として使用した参考書(そして教養書)
    国語力にそれなりの自信がある受験生にはもってこいだと思います。
    まず、問題文の二倍ぐらいあるような鬱陶しい解説がない。そして、「解けない問題」を解けないと言ってくれる。溜飲の下がる思いです(笑)
    知ってなくても生きていけるけど、知らないと恥ずかしいなと思うような事が沢山ありました。賢くなりました。

  • 受験参考書の形をとった教養書であり、現代思想のアンソロジーとなっている。
    「思考のための座標軸」をたくさん持って、その中に対象を「相対的に」位置づけながら認識・理解すること。この「知の遠近法」をとらず、「これしかない」と絶対的に決めつけるのは、知的な態度ではない。

    (上野千鶴子が言う)「時代に内属しながら、時代の水位からアタマ一つ抜け出した見通しのいい知性」こそが、僕の言う教養のことだ。(120頁)

  • 回答には単純な読解ではなく、道徳的な価値や
    問題を選んだ背景、求められるものまでを意識。

  • 受験の為に読んだ記憶アリ

  • 各章の、近代、二元論、自己、身体、大衆、情報、日本社会というテーマそのものは、知っていれば現代思想の「教養」のほんの一部となりうるだろう。でも一部としかならない理由は、取り上げられているテーマはどれも関連し合っているため、近代というテーマの枝分かれに過ぎないからである。つまり近代を各章の観点から眺めているだけなので、この本で現代思想の大枠が分かるわけではない。近代と言うものの大枠が語られているだけである。そう言う事で言えば、それなりに近代の全体像がなんとなく分かると思う。とはいえ、ここで語られていることは現代思想の大前提みたいな話なので、物足りない人には物足りないのはそう言う理由からであろう。筆者の脱線はそれなりに面白く読めた。

  • ちくま新書253

  • 国語をやるなら、授業受けるよりもこれをしっかり読んだ方が、ある意味とても勉強になると思う。

  • 現代文って面白くない!?

    早目に出会って楽しむ視点を手に入れられてよかった。

  • 受験期に読んだ良著。
    人文系の学部生なら必読。

  • そうですよ。僕も受験生だったのです。

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著者プロフィール

1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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