カントの読み方 (ちくま新書 740)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064271

作品紹介・あらすじ

カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。
    けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。
    では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。
    ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。

    [ 目次 ]
    プロローグ カントはなぜ難しいのか?
    第1章 実体としての魂の批判
    第2章 意識の単なる形式としての私
    第3章 経験を可能にする私
    第4章 内的経験
    第5章 他者
    第6章 表象の手前―存在する私

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  • 難しい 読んだけど読めてない

  • いかに自分の脳みそが錆び付いているのかを改めて認識されられた。懸命に噛み砕こうとしている姿勢は本当に素晴らしいと思う。自分の力不足でbeatに乗りきれなかったのが悔しい。何回か再読しようと思う。

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著者プロフィール

中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きとした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。


「2024年 『時間と死 不在と無のあいだで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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