- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065179
作品紹介・あらすじ
出生率低下は成熟社会に伴う必然。それにもかかわらず為政者は子どもを未来の「労働力=納税者」として増やそうとする。本書が明らかにするのは、そうした思惑とは裏腹に、産むことを拒み、あるいは少なく産むことを望んでいる女性たちの実態であり、また、「いま、子どもである人々」の存在意義である。少子社会はその当事者にとってどのような意味を持つのか、「子ども学」の第一人者が展望する。
感想・レビュー・書評
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充実の内容。
索引があれば最高でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
飢饉の時は、間引きが行われた事実。子供はか弱く亡くなる率が高かった昔。
今、自身の経済的な事情や、体力を勘案して、子供を育てられるか考える。
子供がのびのび育つ時代になることを祈る。 -
あんましよく覚えていないのですけれども、まあ、ネガティブな感じで論考が進んでいったような気がします…。まあ、これほど成熟した国、ニッポン! ですし、自分の生活を楽しむ・守ることに主眼を置いてしまいますと、どうしても結婚後の面倒なこと…夫・妻との関係やら育児の問題などに思いを馳せてしまい、結婚を躊躇してしまう現代人の気持ちも分かりますがね!
この国は今後どうなるのでせうか…そんなことを考えずにはいられない著書でしたけれども、考えても仕方がないし、今後も少子化が進むのはやむを得ない事態でしょう、多分。
ヽ(・ω・)/ズコー -
ありきたりな少子化対策について述べた本ではなく、特に女性と子どもを主役にして少子化を論じた本。「女性は本当に産みたいのか」「少子化時代に子どもはどう扱われるべきか」など、確かに通常の少子化論ではぬけおちているような論点で書かれており興味深かった。新書だから仕方ないけど、ところどころ論理展開が極端すぎる気がした。。
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人口減少、少子高齢化社会。これまで様々な建策がなされ、多産奨励策も現在のところ効果はあがってない。出尽くし感のある少子高齢化対策。本書では産む側の女性の精神性にスポットを当てているところに新鮮さを感じた。
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子どもは私的所有物か公的財産なのだろうか。
子どもは1個の存在としては私的でありつつも、意味と価値のレベルでは、公的とみなさざるを得ない。
「子ども」なるものに刻印された「両義的性質」に由来する。
現在の少子化は 子どもの私的所有物が進んだ結果でしょう。
しかし、国家財政から見ると公的財産(未来の納税者として)となる。
その為、国は多産政策を進めようとするが、
その考えには無理がある。 -
たしかに 少子化について語る本には子供にとって少子化とはどうなのかという視点はないと思われる働き手が減る とか年金が とかいわれたら 産む気がなくなるかも