20代からのファイナンス入門: お金がお金を生む仕組み (ちくま新書 931)

著者 :
  • 筑摩書房
3.28
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本棚登録 : 212
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066374

作品紹介・あらすじ

お金を扱う技術-ファイナンス。たくさんの要素がからみあい、複雑な数式で記述されることが多いこの世界は、一見、非常に難解だ。しかし、「需要と供給」「金利のメカニズム」「ハイ・リスク、ハイ・リターン」などの基礎の考え方や「債券」「株式」などの本質を押さえておけば、すっきりと理解できるのだ。必要なことはすべて腑に落ちて、身につく。決定的入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 金利や需要と供給など基本的な考えがわかった。
    金利をレンタル亮に例えたのはわかりやすかった。
    ただ文章が多くて理解しづらい。再読したい。

  • ハイリスクハイリターン
    需要と供給の関係
    上手い話はない

  • 金利から金融とは何かを見ていく内容。
    1章、金利とは何かを理解しようという流れから、金融の超基礎を知っていく内容。
    銀行同士がお金の貸し借りを行っている、景気とデフレに不景気とインフレから見た金利の関係性、などからみる金利の関係、わかってはいるけど、誰かに説明できるレベルまで落とし込める内容。
    変動金利と固定金利、銀行から見ると同じという内容も言われてみればなるほどだった。
    2章3章も債券、外国為替と金利の関係性と、金利というのはどういうものかを説明していく内容。
    4章は株式の成りたち、5章はリスクとリターンとの関係性の説明で基礎的内容だった。

    FXのファンダメンタルズで基礎を理解していればより理解を深めるかと思って読んだ。メモに記しておくべき内容はなかったが、1章から3章までの話はサラッと読めるので理解を深めるきっかけとはなる。

  • 金融の基礎をわかりやすく解説している本です。タイトルは「20代からのファイナンス入門」となっていますが、経済や金融に関心のある意欲的な高校生でも問題なく読めるのではないかと思います。

    「ちくま新書」には、すでに池尾和人の『現代の金融入門』がありますが、こちらはまったくの入門書というよりも、金融にまつわる具体的な事例を踏まえながら、アカデミシャンである著者みずからの立場から金融の本質を解き明かしており、かなり深い内容があつかわれています。これに対して本書は、著者が実務家ということもあってか、金融の基礎知識をかみ砕いて説明されており、入門書と呼ぶのにふさわしい内容であるように思います。

  • お金

  • 分かりやすく金融知識の基礎が書かれてる一冊。入門書として最適。

  • 一度読んだら忘れない、納得感のある説明を、というコンセプトがすばらしい。
    金利、為替、債券、株式の仕組みを、基本は需要と供給の関係で説明。
    厳密さや正確さはないかもそれないけれど、本質の理解ができるらしい。
    池上彰さんの解説の仕方に近いかも。

  •  市場の原理の基礎の基礎を繰り返し、とにかくシンプルな形で分かりやすく解説し、その応用編として金利、債権、外国為替、株式について、その基本原理を紹介したもの。リスクとリターンの話も載っており、金融を知るため、あるいは資産運用にも役立つ話が盛り込まれている。高校の政治・経済の授業の入門編のような感じ。
     金融とかまったく分からず、銀行の役割、というのもよく分からないおれでも、大枠は掴める難易度となっている。というのも、著者の「信念」というのが、「重要なことというのは実は単純なものであり、真理というのはシンプルさのなかにこそ見られる」(p.198)というもので、いかにも自然科学的な、理系のスタイルだなあ(そもそもスタイルを設定すること自体が無意味なのかもしれないが)、と思った。とにかく需要と供給の関係で、どこまでも説明していく感じで、しかもものすごく丁寧に繰り返し解説してくれるので、エッセンスは分かりやすかった。暗記ではなく、その理屈を、すべての事象にはその理屈がある、そこを理解すれば簡単、という著者の姿勢も、理系的だ。特に「変動金利と固定金利は結局同じ(だろう)」とか、「利回りが高い債券は危ない」とか、「債権の価格が下落するということは利回りが上昇する」とか、その背後にある原理は分かりやすく解説されている。「同じモノの値段は二国間で同じになる」(p.112)という「購買力平価」という考え方が経済学にはあるらしいが、直観的にはそうは思えなかった。日本で3色ペンを安く買って、それをエジプトに持っていったらエジプトの人はものすごく喜んで何でもしてくれる、なんて話を聞いたことがあるが、3色ペンの価値は文化や経済の差がある限り、絶対的なものにはならない気がする。それともこの考え方は理論を作るための作業仮説のようなものなんだろうか。ところで、「日本人の個人投資家を総称して『ミセス・ワタナベ』」(p.113)と呼ばれている、なんて不思議だ。ハイリスク・ハイリターンの最後の章の話は、要するに「金を儲けるウマい話はない」、「高いリスクを冒さないと高いリターンはない」、というところから導き出せる結論は、「おカネ持ちでないとおカネを大きく殖やすことができない」(p.183)ということだった。これは資本主義経済の宿命なのだろうか。
     「20代からの」というのが本書のタイトルだが、政治・経済を勉強する10代の高校生や場合によっては中学生でも、あるいは住宅ローンや資金運用を考え始める30代でも、読めば役に立つ本であると思う。(15/08/30)

  • 非常に平易な文章で読みやすかった。金利等の言葉が耳慣れない人向き。最近金融周りを勉強し始めている身としては既知の事柄も多かった。

    様々な金融商品の価格決定メカニズムは需要と供給によって決まるという視点でわかりやすく解説。

  • 個別の債券にとっての金利=利回り
     債券の価格上昇=債券の利回り低下(買い手・貸し手が多い)
     債券を買う=債券発行者にお金を貸す

    世の中でお金を借りる人が減る→銀行にお金余る
    →銀行間でお金借りる銀行減る→金利低下

    金利が上昇→債券価格下落→債券の利回り上昇l
    格付けが高い≒信用度が高い=倒産リスクが低い→利回り低い

    同じものの値段は二国間で同じになるという考え方=「購買力平価」

    …など、わかりやすく解説されている。

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著者プロフィール

永野 良佑(ながの りょうすけ)金融アナリスト1967(昭和42)年愛知県生まれ。1989(平成元)年3月、一橋大学経済学部卒業。外資系金融機関を中心に、ストラクチャード・ファイナンス、クレジット・トレーディング業務に主に従事。著書に『プロが絶対買わない金融商品』(以上、扶桑社)、『セールスマンが教えてくれない金融商品の仕組み-危ない商品はこう見分ける!』(中央経済社)、『これでわかった! ファイナンス お金に関する基礎知識から、最新の金融理論まで』(PHP研究所)、『これだけは知っておきたい「金融」の基本と常識』(フォレスト出版)、『20代からのファイナンス入門 - お金がお金を生むしくみ』(ちくま書房)、『世界一わかりやすい金融の教科書』(秀和システム)など多数。

「2020年 『金融のプロが教える コロナ暴落後の必勝投資術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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