老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
4.04
  • (31)
  • (48)
  • (18)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 393
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068156

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 特殊詐欺の手口から、どのように組織されているのかまでが良く分かるように書かれていました。正直、想像以上です。普通に生きていれば知らない世界を少し垣間見たような気分です。

  • 非常に勉強になった。

  • 富裕老人をターゲットにした特殊詐欺グループのルポ。ドラマ仕立てで書かれているので生々しさがある。
    管理・統制された組織で行動している。資産・性格・その他諸々の個人情報を漏洩名簿から綿密にスクリーニングされており、顧客ターゲットは非常に明確。電話の手口も巧妙で、複数名で痴漢現場を再現するなど、リアリティも高い。
    ステレオタイプの振込詐欺を想像しているようではカモにされると思った。
    摘発されないための行動ポリシーが徹底されていて、下ッ端をつかまえても幹部の摘発は困難だ。
    マーケティングリサーチ、リーダーシップ、組織統制、人材育成など、妙なベクトルに進化したビジネス形態に唖然としてしまう内容だった。

  • 特殊詐欺グループの犯罪手法、教育体制に深く切り込んだルポ。第3章では「研修」の詳細に迫る。研修ではシステム化された選別と洗脳が行われ、潜り抜けた者はどんな会社でも成績を挙げるであろう優秀な営業マンとなる。老人が騙されるのも無理がない。背筋が寒くなる思いがした。

  • 人材と才能の消耗と浪費


  • 詐欺現場の実情がよくわかり、社会を知るための参考になった。日本の現状を考えさせられた。

  • ふむ

  • 非常に勉強になりました。

  • Netflixで公開中のドラマ「SCAMS」と併読。
    非常にわかりやすい。ドラマもほぼ原作通りのようだ。これを知っても、まだひっかかる人は絶えないだろうなという感想。知人がそれに近い目に遭っていることに気づいて手に取った一冊。

全64件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1973年千葉県生まれ。文筆業。子どもや女性、若者の貧困問題をテーマにした取材活動をし、代表作として『最貧困女子』(幻冬社新書)などのあるルポライターだったが、2015年、41歳のときに脳梗塞を発症し高次脳機能障害が残る。当事者としての自身を取材した闘病記『脳が壊れた』『脳は回復する』(ともに新潮新書)が話題に。他にも、夫婦での障害受容を描いた『されど愛しきお妻様』(講談社)『発達系女子とモラハラ男』(漫画いのうえさきこ。晶文社)、当事者視点からの実践的な援助ガイドを試みた『「脳コワさん」支援ガイド』(日本医学ジャーナリスト協会賞受賞。医学書院)、当事者と臨床心理士との対話を記録した『不自由な脳』(山口加代子氏との共著。金剛出版)などの著書がある。

「2021年 『壊れた脳と生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木大介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×