- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069696
感想・レビュー・書評
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現代思想が日本で急速に人気がなくなったわけ。構造主義・ポスト構造主義をけん引していた思想家が亡くなった後、仏でスターが現れなかった。日本の大学で第二外国語の比重が低下した(仏・独語を読める・読もうとする研究者が激減した)。学生の間でフランスやドイツの文化に対する憧れが弱まった。哲学の業界で、英語圏の影響力が高まった(仏・独の影響力低下)。p.284
悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える★4
いまを生きるための思想キーワード★3詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表象文化論に至る現代思想の大きな流れ、すなわちソシュール、レヴィ=ストロース、フロイト、マルクスとそこから派生した思想の連なりがなんとなく分かる。
惜しむらくは紙数のなさと、分析哲学について触れられていない点。
30作品という制約の中、ソシュール、フロイトは直接触れられておらず、簡単に説明されるだけで、本書を読む上で基礎知識として持っておかねばならず、取り付きにくい。また、それぞれの著者についても思想の背景の説明で紙数が尽き、踏み込めていないものも見受けられる。故に表題は入門書のようであるが、そうではない。
さらに、ヴィトゲンシュタインも触れられておらず、分析哲学の系譜は無視されており、あとがきにある英米系哲学による蔑視への反論に至らない。
結果として、著者の意に反し、ソーカル事件に見られるような、大陸系の現代思想はただの言葉の戯れに過ぎないという認識が強化され、体系を理解することを目的とするオタク以外の人には読後虚無感が漂う一冊となっている。 -
さすがに前提知識がある程度ないとこれは消化不良も甚だしいのではないか。スピヴァクとかよく分からんかった。個人的には懐かしの青春といった感じで楽しめました。
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Ⅳ表象文化面からの資本主義批判から、俄然、面白くなって来た。特にブルデューからの現代社会批評の数々は、私の問題意識として切実であったからだろう。
30冊の選書と個々の寸評は、適切かつ正確だと感じた。 -
少し退屈に過ぎた。
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東2法経図・開架 B1/7/1259/K
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