- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480073167
作品紹介・あらすじ
「考える」とは何か? 安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子ら「考え続ける賢人」の頭の中をのぞき見る。「思考シリーズ」新書第2弾。
感想・レビュー・書評
-
YouTubeのTedで石川善樹さんという人を知り、どっかんどっかん聴衆を沸かせていたのが気になって借りた本。
創造性とはどういうことか。何となくのイメージはあっても、言葉の定義から深く考えたことはなかった。
筆者は科学者としての視点から結論づける。
「わたしが憧れる創造性とは、客来の境地に達することである」
「却来とは、ある物事を新しくし、質を高めた後、また古くすること」
「私たちは創造性を新しさと質の二つの変数によって定義している」
そんなふうに考えたことはなかった。
何となくあの人は創造性豊かでアイデアマンだとか、そういう見方しかしてこなかった。
物事を新しくしたり古くするということができるのは、それを高い位置から見下ろせていることができるから=大局観があるということかもしれない。
いつも目の前のことに奔走しちょっとした相手の反応に一喜一憂しているようではいけない。
自分の苦手な思考法について思い出させてくれるようで参考になった。
後半は日本にいる偉人?たちとの対談。
人生半分まできた時にスキルや物の考え方をインストールし直さないとあと20年働ける気がしないという言葉にはっとする。50歳で環境をガラッと変えるか〜…そんな決断ができるかなあ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・「大局観」は「そもそも、これはどういうこと?」
・「このテーマにおける達人は誰か?」と周りに尋ねることから始める
・「思考の核心」は「知覚」することであり、「知覚」することとは入ってくる情報から「目的(・論点)に応じて意味を理解すること」
・「戦略」とは「重心」のことであり、「重心」とは「関係性」
・「仮でもいいので答えを出し、意思決定し、前に進める」 -
本書は「考え続ける力」をテーマに著者が強く影響を受けた方と対談をしており、本書の価値はこの対談部分と思います。
特に、第二章考えるとは何か/安宅氏
第三章バイアスを壊せば、イノベーションは一発で生まれる/濱口氏
第四章出口の思考力/大嶋氏
第五章基礎研究、社会実装、倫理/小泉氏
は大変興味深く、繰り返し読みました。
「考え続ける力」に対して各者の信念や経験に裏打ちされた手法論が図と共に簡潔に書かれており、「何が大事」と分かりやすいのも満足感が高い理由です。生きた社会学から学ぶ「考え続ける力」といった感じです。
どの章からも学ぶことが多く、各者著書を出版されているので、それらも読んでみようと思います。 -
論旨はわかった、序章で著者が数行でまとめていたから。
だが本文を読んでもさっぱり内容が理解できない。
私には言葉の遊びにしか思えなかった。抽象論が続き、読むことが苦痛。わかったふりをして評価するわけにもいかない。
結局、私にとっては何も得られない本だった。
読了90分 -
難しい内容でした。笑
-
賢人の考え続け方を知りたく読み進めた。
私の考えと同じで嬉しくなったり、なるほどとうなずく事柄満載。
異質である異端者を排除する日本の同質社会でも救われている賢人、凡人の私は・・・
企業は人とともにある、公害なんかを起こすような企業は存在してはいけない、という考えが、あらゆる企業で現在まで以後も続いていたら・・・
篠田氏の人生は私に何をしてほしい?は、魅力的な話であった。
しめに「価値とは、考えることてはなく、実行にあり」と。う〜ん。 -
人によって思考のプロセスは違いますが、結果をだしている人達に共通しているのは「考え続ける」という部分ですね。
-
( ..)φメモメモ
何もないところからシステマティックに何かは生み出せない。ゼロ→イチではなくて、イチからスタートすればいい。このイチが何かというと「バイアス」。本人たちが気づいていない先入観。その「バイアス」を見つけて破壊すればいい、ということに尽きる。 -
人に話したくなる考え方。
インタビューから思考を読み解く。
実践重視だが大局観を持ってフレームなり思考の順序がよみとれた。
バイアスブレイクという言葉は気に入っている。
あと松尾芭蕉の話も。
パワーワードを覚えたくなるだけでも本書の価値あり。
内容は短くサクッと。