読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫 ハ 46-1)
- 筑摩書房 (2016年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480097576
感想・レビュー・書評
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読んでいる本についてボソボソ呟く
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そういえば私には本を語る場面など無いのであった。
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〈流〉◯
ブクログも「積読」とか「読み終わった」とか分けている時点でこの著作の境地には至っていないですね! -
実際自分がしてることとほぼ同じで、これ書いたの自分なのかな?って錯覚しました。
まだ読んでないですけどね。 -
読んでない本にグラデーションがあるって概念が衝撃的
確かに読んでない本でもテーマや主張を知ってる物と全く何も知らない物がある
引用が多くかつ正直読みにくかったので疲れた
面白い主張が多かったので読了出来たがとにかくしんどかった -
2024.2.20読了
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陰謀論やとんでも歴史論を語る人は、本をたくさん読んでいるようだけど教養があるようには見えない。その理由は、個別の本の内容に深く入れ込んでいる一方で、知識体系の全体像が見えていない(本と本のつながりを理解していない)からなのだとわかった。
本筋ではないが印象に残ったことだ。 -
自分にとって「奇書」という呼び方がしっくりくる書籍だった。
読書というものを相対化することで一冊本が書けるのは凄い。
ただ、合間合間の話が冗長かつそれを読む意味がわからなすぎて、途中から超飛ばし読みになった。
著者の主張を一言で言うと「本は読むな」なので、あえて飛ばし読みしたくなるように退屈な記載をしているのかと邪推してしまった。
こんな本もあるんですねぇ。 -
著者が大学の文学の教授とのことで、本書は主に読んだことがない文学・小説に焦点を当てて論じる構成だった。
書物を教養として考えるのなら、各書物の個別具体的な内容を知るよりも、その書物がどんな影響を受けて書かれ、どんな影響を周囲に及ぼしたのか、など、文学界での位置づけを理解するほうが重要とのこと。
実際、著者は読んだことがある本・ない本の両方を、本書で論じる上で使っており、なるほど読んでいなくてもこんなに文章を書けるものなんだなと感心した。
ところで本書の面白いところは、読書はしなくていい・流し読みでも大丈夫、と言いながらも、著者が言いたいことを理解しようと思ったらじっくり読まないといけないところにあると思う。難しかった。
3つの気づき
・「読んでいない」にも種類がある(完全未読、流し読みした、読んだけど忘れた、等)
・同じ本を読んだ同士で、必ずしも会話が成り立つわけではない
・本の批評はもう創作になりえる -
2022I223 019/B
配架書架:A4(立志課題図書 学んで知って考える)