北欧の旅 (ちくま文庫 ち 8-4 カレル・チャペック旅行記コレクション)
- 筑摩書房 (2009年1月7日発売)
本棚登録 : 383人
感想 : 18件
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- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480424983
感想・レビュー・書評
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80年くらいの前の北欧旅行記。船旅がメインのこの本、今は何となくオシャレで素敵なイメージしかない北欧の国々は、厳しい自然の中で様々な歴史を経てきたのだ、という当たり前のことに気づかせてくれる。とりわけ海からむき出しの岩、時には荒れる広い広い海、とりまくたくさんの木々や森。自然について執拗なほどしつこく、ありったけの比喩で書かれているのでちょっと読みづらいけど、イラストが添えられていてなんともかわいい。
旅であるがゆえの一過性物悲しさの切り取り方が響く。
「何でもない、申し上げるが、何でもないのだ。しかし美しい。描くというよりもむしろ愛撫したいような美しさ。」 -
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャベックは多くの旅行記を遺している。その優しくユーモラスな筆致は、深い悲しみと叡智を底に秘め、世界中に今もなおファンが多い。本書は1936年、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーを巡った記録。船と鉄道と車で、原始の面影を残す森やフィヨルドをたどり、壮大な自然と素朴な人間の暮しを感動いっぱいに描く。イラスト多数
『イギリスだより』も面白そうですね。さっそく読みたい本リストに入れました
『イギリスだより』も面白そうですね。さっそく読みたい本リストに入れました
はい。チャペックを読んだのは、痛くなった歯を抜く村の人の話だか随筆だかを大昔に読んで以来でした。
はい。チャペックを読んだのは、痛くなった歯を抜く村の人の話だか随筆だかを大昔に読んで以来でした。