文系?理系?: 人生を豊かにするヒント (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.08
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本棚登録 : 209
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688224

作品紹介・あらすじ

学校の成績だけで「自分は文系(理系)」と決め付けていませんか?公式も暗記も必要ない。素直に見わたせば、世界はこんなに感動に満ちていて、すべてはつながっている。「文理(芸)融合」の精神で豊かに生きよう。

感想・レビュー・書評

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  • 学校での勉強や受験のために、文系・理系という線引きがされているけれど、そういう垣根にとらわれず、知的好奇心を持っていろんなことに接していくことが大切だということを伝えてくれる高校生向けの本です。
    私自身、いろいろな分野に触れてみるのは考え方のヒントや物事の見方を学ぶことにもつながると思っているので、共感できることが多かったです。

    私は教科書で習う数学や化学に苦手意識を持っていた高校生だったので、当時は理系科目を毛嫌いして、授業も真剣に受けてなかったのです…が、今思えばもったいないことだったなぁ…。
    今でも残念ながら公式や計算は苦手なままなのですが、そういったものを知らなくても、自然現象や動植物のおもしろさや不思議さを楽しめることに気付けたのはよかったなぁと思っています。

    本書で紹介されていた、ミヒャエル・エンデの、心の荒廃に対抗するために「心に木を植える」という言葉が印象に残っています。
    実際のエンデの文章も読んでみたい…。

  • 中高生は、自分が文系に進むべきか、理系に進むべきか悩む人が多いと思う。
    この本は、そんな子どもたちの生き方のヒントになるのではないか。

  • 「学校の成績だけで「自分は文系(理系)」と決め付けていませんか?公式も暗記も必要ない。素直に見わたせば、世界はこんなに感動に満ちていて、すべてはつながっている。「文理(芸)融合」の精神で豊かに生きよう。」

    目次
    第1章 何のために勉強するのか(何のために勉強するのか;「筋道立てて考える」ということ ほか)
    第2章 「数学、物理が苦手だから文系へ」という人に(数学は面白い;数の恩恵 ほか)
    第3章 ものの見え方と見方(ものが“見える”ということ;可視光の範囲は偶然か? ほか)
    第4章 つまらない勉強が面白くなる(こんなに面白い日本史と世界史;二酸化炭素で地球が温暖化? ほか)

    著者等紹介
    志村史夫[シムラフミオ]
    昭和23(1948)年、東京・駒込生まれ。名古屋工業大学大学院修士課程修了(無機材料工学)、名古屋大学工学博士(応用物理)。現在、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授。日本とアメリカで長らく半導体結晶の研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている

  • 2022/1/14

    メモ

    ・人間は貴重、希少なものを使って、ありふれたものをつくっているように思えます。宝石は、同じ素材、ありふれたものでも、工夫次第で、予想もできなかったようなすばらしいものをつくれるのだ、ということを教えてくれているのです(料理の達人はそのような人)

  • 文系と理系に分けるのは違うと思って感銘を受けたけど、それを長く書きすぎな気がした。

  • 学校が指す文系/理系は進路についてのみの考え方で、人間についての言及ではない。
    寅さんいわく、「物事を自分の頭できちんと筋道立てて考えられるようになるため」勉強をする。この「筋道立てて」が科学的態度である。そして、この筋道は文理で異なる。文は、個別的・地域的に考えるので、変動しうるのに対し、理系は客観的に考えるので、宇宙規模で普遍的になる。

  • 文系と理系を分けないで勉強することの大切さは共感できたけど、温暖化をありえないと言ってるところは残念だった。10年以上前の本だから仕方ないとは思う。金子みすゞの詩が紹介されてて、みんなちがってみんないいという言葉を思い出せてよかった。

  • 読んでいて気持ちがよかった。

    異常気象と世界史(日本史)のつながりは特に面白く読んだ。奈良の大仏の銅の産地の「クレーム」エピソードは知りたくなかった……。マイルドな書き方にしておいてくれ。学者って自分の知っている知識と異なる解説がされていたら(自分が絶対に正しいと思って)キレるの?こわ~。

  • 読了。こういう本を中学で読めば良かったが、当時の学力では無理かなと考える。

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著者プロフィール

志村史夫(しむら・ふみお)

1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授(Tenure:終身在職権付)、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『人間と科学・技術』『アインシュタイン丸かじり』『漱石と寅彦』『「ハイテク」な歴史建築』『日本人の誇り「武士道」の教え』『文系? 理系?』などの一般向け著書も多数ある。

「2019年 『いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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