- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689344
感想・レビュー・書評
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世界に対する多角的な視点を,世界の先端で活躍する研究者達からエッセンスを講義として聞けるなんて,近年の学生はなんて恵まれているのか.講義する側の希望である,この内容を咀嚼し,自分達の未来につなげ,ノブレスオブリージュを実践できるようになることを祈念する.
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岡真理のアラブ・パレスチナの話、橋爪大三郎の宗教についての話がわかりやすく、目を開かせてくれるものだった。川田順造のアフリカからの視点もよかった。森達也はいつもの、立花隆は大胆に未来を占っている(悲観的ではあるけれど、これから世界を動かしていく若者を励ますものではある)。
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立花隆にしても橋爪大三郎にしても川田順造にしてもそれぞれおもしろいのだけれど、どこかで一度読んだ話が多く、新鮮味には欠けている。それよりも、岡真理のパレスチナについての話。今まで何一つ分かっていなかったということがよく分かった。一体何が問題なのか、いつからその問題は起こったのか、現状どうなっているのか。さらに理解を深めておくべき問題だと思った。それから、森達也の死刑をはじめとする刑罰について。日本が、とくにオウム事件以降特異な状況にあるということ、逆にノルウェイがいかに寛容であるのかということ、がよく分かった。どちらがよいかという価値判断は簡単にはできないのだが、私などどちらかというといい加減な人間なので、日本が住みづらい世の中になってきているとは感じる。コンプライアンス云々、個人情報がどうのこうのと、正義・正論だから、なかなかそれに大きな声で対抗するのは難しい。車が来ない交差点の赤信号をボーと待ちますか? それとも渡っちゃいますか?