- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480803689
作品紹介・あらすじ
心も体も縛られることを強く欲しながら、二人の男との曖昧な情事を淡々と続ける美緒、32歳。彼女の心が向かう先には…。第18回太宰治賞受賞。
感想・レビュー・書評
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意外と普通に読めた。
気持ちがなんとなくわかった。
結婚できてよかった…
でももっと物理的に縛られることに注力されてるかと思った
そこだけ期待外れた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて小川内さん 読みました。
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既婚の男性と、大学の同級生と不倫を続ける中、段々と気持ちの変化が出てきて、関係性も次第に変化する。
常同性とも言えそうな生活を送りながらも、自分が自分を縛りつけている様にも感じた。
ラストが意外で面白かった。 -
終わり方が。。。
えっ!?それで終わり・・・?という感じ。
だけど、まぁ好き。
初めて読んだ作家さん。
ほかのも読んでみたい。 -
太宰治賞受賞作品。
小川内さんの作品の中で一番面白かった。
終わり方が衝撃的。
そうくるか、と薄ら寒くなり、驚いた。
太宰治賞はほんと、外れがないと思う。
好みの作品が多い。 -
最後だけはやっぱり意外な方向に向かうのは、面白いですが、
他の作品に比べ、展開に変化があまりない作品でした。
もう少しボリュームが欲しかったかなぁ。
死への憧れや、矛盾する淋しさの表現は
やっぱりうまいなぁと思います。 -
09/02/18 これが賞とは・・・。太宰治賞ならしょうがないか。
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女はどうしたかったんやろう?
そっくりな姪に自分を照らし合わせ、毛糸で半死になるまで縛り上げ、絶叫させ、助けを求めさせる。
彼女も助けてほしかったんやろなぁ。
親でも男でも誰でもいいから心の叫びを聞いてほしかったんやろう。
寂しさだけが残ります。
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タイトルと、冒頭の書き出しに「外したか?」と思ったけれど読んで良かったです。内向的な性格で、できれば人と関わりたくない。だけど一人は寂しい、誰かに束縛して欲しい。そういう矛盾した気持ちがすごく良く分かる。休日には家に引き篭もってぼんやりし、生産的な活動といえばせいぜい編み物くらい。自分は何もうみださない、そういう才能はないし向いてない。32年間で感づいて、それを受け入れているんです。だからこその「母なるものに、見せしめを」。美緒にとっての緊縛は、束縛であり所有であり、愛情だったんでしょう。