べつに怒ってない (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
3.50
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本棚登録 : 910
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480815668

感想・レビュー・書評

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  • 個人の特性を、限られた属性だけで決めてしまうのはよくない。性別だとか国籍だとか家族構成だとか、それが一緒だから、違うからという確認を繰り返していると、トラブルに発展する。世の中のトラブルの大半はそこから発生していると言っても過言ではない。(p259)

    どの項目もしょーもない内容といえばそのとおりだけれども、それがまたおもしろいというのが率直な感想で、あーこんなことあるあるーって、ひとりほくそ笑みながら電車とかで読んでいる自分の姿を俯瞰的に見て恥ずかしくなったりもした(笑)

    自分と同じタイミングで、まったく同じことをしている人が世界中できっとどこかにいるんやろなって考える癖は、私にもあります、はい(笑)

  • 個人的には買ってよかったと思った。

    書店で、表紙を見て、うさぎが可愛くて手に取った。
    「はじめに」を読んで購入を決意。
    作者のクセというかそういうものが感じとれた。

    見開き1ページで、一本作品が載っている。
    全123本のエッセイ。

    テンポがよく読みやすい。
    飽き性や、長時間の読書が苦手な人でも読めるんじゃないかと思う。
    日常的なものに視点が向けてあり、「あれをこういう受け取り方、考え方をするんだ」と大変おもしろかった。
    作者の語り口というか書き方が非常に好みのものだった。

    経験を綴るというよりは、日常を綴る系。
    身近なものだったり。(最初の三角コーナーとか)

    考えすぎてしまう人が書いているエッセイ。
    日頃から考えすぎと言われる人なんかは、読んでいて近いシンパシーみたいなそういうものを感じるんじゃないか?わからんけど。

  • 感想
    細部に神を宿すかの如き作者のこだわりが詰まった一冊。現代に生きる私たちが誰でも遭遇する状況を面白おかしく(怒りながら?)描き出されていた。

  • 「マットの耳」がよかった。
    マットの耳、覚えていますか。耳をしまいませんでしたか。読んでいて、それあったねえ!と少々気持ちが上がりました。
    観点は面白いのになんだかリズムが.....と終始うっすら感じたのですが、もしかしたら読点が多いのかも。好みの問題の範囲です。

  • 2ページずつで区切りになっていて読みやすかった。時間がある時にすっと出したくなる本。
    筆者に共感できるところも、驚く視点もあったけれど、自分の見た方で生きていけばいいなあと思わせてくれる本。

  • あーあるあると思ったり、それはないなーと思ったり、クスッときたり、全く共感できなかったり。
    そこが面白かった。
    一気に読むより、毎日ちょびちょび読むのが心地よかった。

  • やらなかったこと、できなかったことを、正当化するというか、まぁ自分はそんなもんでいいかと思えるようなエッセイ。日常の本当に些細で、どうでもいいことなんだけど、そういうことをいちいち考えて過ごしているのが日常だよなぁって思う。忙しいとなかなか思考を巡らせないようになるので、常日頃からこれってどうなんだ?と思うことを、もう一歩考える癖をつけたい

  • 自分もとりとめのないことをよく考えているので言語化できるのは素晴らしい

  • 狙いすぎな感が出るところもあるが小気味よい。

  • 自分が普段考えもしないことを考えて、言語化しているのが面白い。
    着眼点にびっくり!
    見開き1ページで1コラム。とても読みやすい。

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著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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