若干ちょっと、気になるニホン語

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 44
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816719

作品紹介・あらすじ

街角で見つけた、あんな日本語、こんな日本語。どこがおかしいのか、どうしてそうなったのか、あなたはわかりますか?不思議な日本語100連発。

感想・レビュー・書評

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  • ことば

  • 気になる日本語を、それが出てきた背景や関連するニュースなどを引き合いに出しながら解説。

    説明されないと、何がおかしいのかわからない言葉もあった。教養がないのか、変わりゆく日本語の中で生活しているから違和感を持たなかったのか。

    解説の着眼点は、さすがその道のプロ、という印象。着眼点が面白いなと思いながら読んでいたが、ところどころ難しくてわからず、読み飛ばしてしまった。

    半分も頭に入ってないが、どういう視点で言葉を見るかを学べたのでよかったかな。

  • いつの時代でも
    「気になる言葉」はあるもんだ
    その時代に生きている
    人々の意識が反映されてしまうのだろう
    「なんだ!その言い回しは!」
    に終わらずに、その「言葉」にまつわってくる
    「時代の雰囲気」をわかりやすく綴ってくれる
    その「ふみのことのは」が
    なかなか興味深い

  • タイトルを読んでも何のひっかりもなくスっと受け入れてしまう自分が恥ずかしい。言葉にまつわる100のエッセイ。すべて見開き2ページにまとめられており、簡潔明瞭。シニカルな斜め目線。独特のユーモアとアイロニーが毒のようなスパイスとなって心に染みる。唸らされたり、冷や汗をかかせられたり、笑わせられたりと退屈する暇なく、あっという間の読了であった。

  • 新年度がスタートしてもう3ヶ月がたちますね。上司やお客様など目上の人に使う敬語に自信がついてきたでしょうか。この本は、自称日本語ウォッチャーの著者は、ちまたにあふれる貼り紙や、ポスターのキャッチコピーなど気になった言葉にズバズバと切り込みを入れる内容となっています。著者の山口さんは年齢からして、オッサンです。オッサン目線からの現代日本語の怪、ぜひ、ご一読あれ。

  • 「若干ちょっと、、、」という枕言葉がタイトルの頭についた一冊。筑摩書房発行の「文學界」に長期連載されているコラム「ニッポンの名文」に加筆訂正を加えて収録。

    2003年~2012年4月号分とあるから、10年がかりの労作(?)ということになる。イラストでコラボ的面白さを提供しているのは南伸坊さん。

    日本語というものが時代と共に変わってきていることは事実なのだが、このところの乱れは目に余るという論調。たしかに我々が小学校で習っていたような日本語は、いまや時代遅れの感がある。

    手紙の時代からメールの時代へ、固定電話からケータイ、そしてスマホへと情報伝達の手段が変わってきたことを考えれば、そうした変化もありなのだろう。山口さんは、そうした時代の変化を先取りしたような日本語の変化を、国語辞典の編集者もかくや思わせる熱心さで、丹念に拾い上げていく。

    新聞雑誌は当たり前、TVCMや広告チラシ、そして街の看板のたぐいまで、探偵のごとく目を光らせてチェックするその姿は、まさに言葉の蒐集家である。豊富な事例、具体例がいくつも開陳されて、なるほどと思わせる説得力。ここまで我が日本語は乱れているのだぞという指摘にはうなずかざるを得ない。

  • なめら日本語はむずかしい。違和感のある日本語ばっかり。

  • 各エピソードが短く読みやすかった。うなずける箇所が多数あり、おもしろかったが、二度読みたいとは思わなかった。

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著者プロフィール

1947年生れ。パリを経て返還前の香港に暮らし異文化コラムを寄稿。79年刊行の本書は知られざる香港の姿を描いた画期的ガイドとして話題となり、旅行者のバイブルとなった。著書に『香港世界』(河出文庫)等。

「2021年 『香港 旅の雑学ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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