- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480816719
作品紹介・あらすじ
街角で見つけた、あんな日本語、こんな日本語。どこがおかしいのか、どうしてそうなったのか、あなたはわかりますか?不思議な日本語100連発。
感想・レビュー・書評
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ことば
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いつの時代でも
「気になる言葉」はあるもんだ
その時代に生きている
人々の意識が反映されてしまうのだろう
「なんだ!その言い回しは!」
に終わらずに、その「言葉」にまつわってくる
「時代の雰囲気」をわかりやすく綴ってくれる
その「ふみのことのは」が
なかなか興味深い -
タイトルを読んでも何のひっかりもなくスっと受け入れてしまう自分が恥ずかしい。言葉にまつわる100のエッセイ。すべて見開き2ページにまとめられており、簡潔明瞭。シニカルな斜め目線。独特のユーモアとアイロニーが毒のようなスパイスとなって心に染みる。唸らされたり、冷や汗をかかせられたり、笑わせられたりと退屈する暇なく、あっという間の読了であった。
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新年度がスタートしてもう3ヶ月がたちますね。上司やお客様など目上の人に使う敬語に自信がついてきたでしょうか。この本は、自称日本語ウォッチャーの著者は、ちまたにあふれる貼り紙や、ポスターのキャッチコピーなど気になった言葉にズバズバと切り込みを入れる内容となっています。著者の山口さんは年齢からして、オッサンです。オッサン目線からの現代日本語の怪、ぜひ、ご一読あれ。
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「若干ちょっと、、、」という枕言葉がタイトルの頭についた一冊。筑摩書房発行の「文學界」に長期連載されているコラム「ニッポンの名文」に加筆訂正を加えて収録。
2003年~2012年4月号分とあるから、10年がかりの労作(?)ということになる。イラストでコラボ的面白さを提供しているのは南伸坊さん。
日本語というものが時代と共に変わってきていることは事実なのだが、このところの乱れは目に余るという論調。たしかに我々が小学校で習っていたような日本語は、いまや時代遅れの感がある。
手紙の時代からメールの時代へ、固定電話からケータイ、そしてスマホへと情報伝達の手段が変わってきたことを考えれば、そうした変化もありなのだろう。山口さんは、そうした時代の変化を先取りしたような日本語の変化を、国語辞典の編集者もかくや思わせる熱心さで、丹念に拾い上げていく。
新聞雑誌は当たり前、TVCMや広告チラシ、そして街の看板のたぐいまで、探偵のごとく目を光らせてチェックするその姿は、まさに言葉の蒐集家である。豊富な事例、具体例がいくつも開陳されて、なるほどと思わせる説得力。ここまで我が日本語は乱れているのだぞという指摘にはうなずかざるを得ない。 -
なめら日本語はむずかしい。違和感のある日本語ばっかり。
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各エピソードが短く読みやすかった。うなずける箇所が多数あり、おもしろかったが、二度読みたいとは思わなかった。