- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487806805
感想・レビュー・書評
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いわゆる文房具オタク本ではない。クリエイティブな仕事をしている人他、仕事の達人12人の文具活用法を集めた本。面白い。24
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文具ブームは未だ衰えないが、スポットを当てるべきは文具そのものではなく、その使い手というのが最近の流行か。文具ブームの第1人者である著者は優れたホワイトワーカーたちへ取材をし、仕事・生活と文具との関わりを取り上げる。
登場する文具は特別なものでも、高価なもので、高性能なものでもない。ただ、使い手の気分をリフレッシュさせてくれるモノ。とはいえ、そんな文具は人それぞれ。100均にでも売っているようなペンを愛する人がいたり、オンとオフでペンとノートを切り替えたり。
文具は仕事をはかどらせるし、使い手をリラックスさせる機能もある。そんなことがよくわかる。新しい文具を手に入れて、新しいことにチャレンジしたくなった。 -
文房具がほしくなる、そして使いたくなる。
仕事をしている人たち12人の文房具にまつわる取材記事。
土橋さんの本を読むのは2冊目。前に読んだのは『やっぱり欲しい文房具』やはり文房具関連の本だ。
2冊とも読んで感じたのはシンプルでいて暖かみのある、いい文章を書く人だという事。
そして文房具が好きな人なのだろうという事もしっかり伝わってくる。
12人の取材記事を読み終わったあと意外な13人目の記事をみつけた。
それはこの本の作者である土橋さんその人である。
あとがきと筆者が執筆に使用した文房具が記載されて、万年筆で書かれたサインもある。
どんな文章よりも手書きのサイン一つあるだけで筆記具の魅力が伝わるという事を土橋さんは知っていたのだろう。実際に「なるほどこういう字を書く人なのか」とさらに人柄に触れた気分になった。
文房具に限った話ではないけど普段何気なく使って物も実は選んでいる理由がある。
通常はわざわざを文章にしたりはしない。
「なんでもいいんだけどこれはだめ」
文房具に対してはこだわりと呼ぶには曖昧すぎる自分だけの合格基準をみなもっている気がする。
本人すらも普段意識していないことをこうして読んでみると新しい文房具の魅力に気づき自分だけのこだわりが欲しくなってくる。
この本では実際の使用感までは細かくはレポートしていない。
しかしそんな必要はないだろう。文房具のよさは実際に使ってみない事には分からないのだから。
欲しくなるというだけで満点なのだ。