- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488011185
作品紹介・あらすじ
不死鳥と、ルビーが詰まった義足を獣医から引き継いだ旅人テーセウスの選択を描いた表題作ほか、つつましやかな幽霊犬を競売で手に入れた書類箱の中にみつけた飼い主の話「ハンブルパピー」、上の階に行くことを絶対に拒否し続けた女の子の運命「上の階が怖い女の子」など、奇妙で幻想味にあふれ、ときに優しく、ときにぞっとするような怖さを秘めた短編全十編を収録。ガーディアン賞、エドガー賞を受賞した著者の傑作短編集第二弾。
感想・レビュー・書評
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大人の児童書といった味わいの本。ファンタジーの中に鋭い寓意が込められています。
不思議な品々を持つインドの老人とその周りの人たち「ロープの手品を見た男」
上の階を極端に怖がる女の子とその結末を描いた「上の階が怖い女の子」が良かった。
情景がありありと浮かぶ「葉っぱでいっぱいの部屋」も佳作といえます。
「上の階が怖い女の子」は非常にきれいで奇妙な話だったため、読後は少し本を置いてゆっくりと反芻しました。
この本を手に取った人はこの話だけでも読んで欲しいと思います。 -
大人の読む、童話。
イソップのように、ちょっと怖くて、諭されるような・・・
イギリスらしく、幽霊話もたっぷり。
「葉っぱでいっぱいの部屋」
「上の階が怖い女の子」
特に、よかった! -
表紙とタイトルに惹かれて借りた一冊。
ジャンルとしたらホラーファンタジー?
ちょっと不気味な違和感のある空想の世界をイメージするような読後感。
海外の作品にはあまに馴染みがないのもあってか、なんだか違った風習のある場所で生活するような違和感。 -
表紙がさかたきよこさんだったので。
タイトルも謎めいていて気になった。
短編集なんだけど、どの物語も不穏だなぁ。
とくに表題の物語がものすごい後味悪くて、不気味で。
でもなんだか悪びれないっていうか…
子供の頃、イギリスとアイルランドの昔話っていう本が大好きだったんだけど、あのなかの昔話に似てる。
ヒドイんだけど、ブラックユーモアなのかな、なんかサクっとカラっとした感じ。
日本の昔話を読んだときのじっとりした怖さじゃなくて。
たぶん文化的な土台が違うから、すこしフィルターを隔てて感じてるのかも。
時間をおいて、また読んでみたくなる、そんなきもちです。 -
むーん。多分2冊目で前回と全く同じ感想だった。適当に「大人向けのふんわりファンタジー」とか当たり障りのないこと書けば世の中的にはいいんだろうよ。しかし自分はそんな無責任な世の中にはげしくもやつく。
えーと、あんまり好みじゃないかなー。なんか雑なんだよな。地面以外を怖がる少女がいて、少しでも高い所に移動すると失神する。ある日老人にその恐怖は死を恐れているからだ、と論破され、こわないで→理解→死ぬ。という、うーん。「読ませない」んだよね、この人。うん、今度こそ表紙とタイトルに騙されないぞ。 -
たまには海外の方が書いた話を読みたくて借りた本。
異国感があっていい。 -
学生(らいすた)ミニコメント
ガーディアン賞、エドガー賞受賞の名手が織りなす摩訶不思議な世界。さまざまな感情が湧く個性豊かな短編集。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658307 -
詩や童話のようで、うっすら怖くてとても良かった。
ハンブルパピーがとてもかわいくて好き。
ロープの手品を見た男は、けっこう怖かった。
<書評>『ルビーが詰まった脚』ジョーン・エイキン 著:東京新聞 TOKYO Web
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<書評>『ルビーが詰まった脚』ジョーン・エイキン 著:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/226545