世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 597
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488016548

感想・レビュー・書評

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  • 大いなる無駄や、予期せぬ旅などの現実味のある話の方が好みだった。
    神話の話題が出てくるのは楽しい。
    表紙になっている「猫の愛人」は予測がついたけど、グロテスクな結末。
    そりゃ看護師も吐くわ‥。

  • 小説の醍醐味満喫。

  • 現代の「千夜一夜物語」という印象。
    現実に近い物語と、現実から浮遊した物語が絡み合っている。
    一体どちらが実際の語り手なのか、迷路に迷い込んだよう。
    作者の想像力が非常に豊かで、驚きの多い小説だった。
    好みではなかったので星は三つだけれど、そこはそれ。

  • 可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

    「GINZA」2014年2月号で紹介されました。

  • 短編12作。ジャケ&タイトル買い。
    その物語は、確かに着地したけれど、どこへ弾んで飛んでいくのかわからない楕円のボールのよう。いわゆる方向性はこの多面的(ひょっとしたら円形)な世界には通用しない。段々その不確実さに慣れ、安定を伴い面白さが沸々とわいてくる。
    どこがどう面白いかはわからないけれど、気が付いたら読み終えている。

  • 期待値上げすぎた。
    幻想文学と聞いていたし、
    猫話好きの私的には
    凄く楽しみだったが、
    全く記憶に残らない。

    カタカナの名前が相変わらず
    頭に入らないし、
    海外の小説は
    訳によって当たり外れが激しい。

  • 表紙がおもしろかったのと
    あとがき読むとあの「博物館の裏庭」の人だとゆーので。
    博物館、はなにかの書評で気になっていたんだが、海外ものはなーっと二の足を踏んでたところ、これは短編集だとゆーので、ちょっとどんなもんかなあっと思い手にとる。
    そして見事玉砕。
    うん、やっぱ海外ものとはつくづく相性が悪いんだな。
    意地になって最後までよんだけど、正直挫折。
    おもしろくない、とかそーゆーんじゃなくて、ただ、文章が入ってこない。
    表紙のお話のだんだん存在感の大きくなってゆく猫、とか、
    死と生との境がない感じとか、あっちとこっちの短編で同一人物らしき
    人が登場したり、とか、興味深い部分は多々あって、
    これを十分に楽しめない自分の能力の低さに、ちょっとがっくり。
    残念。

  • 不思議なお話。
    「ドッペルゲンガー」がお気に入り。

  • 可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

  • 黒背景、ソファにすわる女性とでかい猫、大事を飾る小物たち。
    表紙はぱっと見、素敵なんだけど、絵自体はあまり好きじゃない。

    中身も同様に、あらすじを読んでおもしろそうだと思ったんだけど好きじゃなかった。
    最初の話を半分くらい真面目に読んで、あとはパラパラ拾い読み。
    エイミー・ベンダーみたいなのを期待したんだけど(期待したがゆえに)ひどくつまらなかった。

    「お買いもの」についてはブリジットジョーンズの日記」みたいなつまらなさ。
    私がうまくのれなかったってのはあるんだろうけど、わざとおぞましく書いているのか普通に書いたら下品になっただけなのかよくわからない。

    文章もばっちり翻訳調で読みにくい。
    横文字をそのまんまカタカナにしたような言葉が多い。
    とりあえずフレンチメイド?はフランス風のメイドじゃないと思う。
    ナポリタンスパゲッテーとナポリのスパゲティくらい違うと思う。

    登場人物が「エキゾチックな響きの言葉ね」と言っても、私にはその感覚がいまいちわからない。
    それが馬鹿げた感想なのか豊かな感性なのか判断できない。
    この辺は私が読みなれていないせいなんだろうけど、どうも全体的にどんな印象を与えようとしているのかわからない。
    感覚だけで読むには趣味が合わなかった。

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