ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 734
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017804

作品紹介・あらすじ

人気シリーズの名探偵同士がいよいよ出会う! 波瀾万丈の書店大賞授賞式の一日を描いた「成風堂書店事件メモ」×「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 最初のうち、頭に入ってこなくて、登場人物が書店員か営業さんかわからなかった(汗)それが杏子と多絵がお店を出発したあたりからスピードアップ。みんなそれぞれに聞いて回って情報を得て、会場に集合。妬みはかなしい事件を引き起こしたけれど、8年前の真相がわかって飛梅書店や当時の書店大賞の実行委員はほっとしただろうな。花ちゃん、よかったね。
    平台シリーズの彼が出てきたよね?平台シリーズはまだ見ていないけれど。

  • 今回の話は、書店大賞授与式を脅かす問題を解決する話。本屋スタッフ(杏子と多絵)と出版社の営業マンがタッグを組んで問題解決のため東奔西走する。面白かった。
    特に面白いと思ったのが、出版社の営業マンの男性陣。『マドンナの笑顔を守る会』というのを結成してるんだけど、これが笑える。営業先の女性スタッフの話で盛り上がったりと下心が見え見えで、男子学生がギャーギャー騒いでる感じなんだけど、なんか憎めない。なんだかんだ言ってるけど、ただの本好きの集まりというのが良いんだな。
    この男性陣たちのキャラが強すぎて、杏子と多絵が霞んでしまった気がする。でも最後は、多絵が気持ちいい位に解決してくれたのでスッキリ。多絵がすごいのは、今回のキーパーソン"佐々木花乃"が成風堂書店に来たときから、何となく色んな事が分かってた事。さすが。
    私は、本屋大賞みたいな◯◯賞にあまり興味がない。どの本が賞を取ったかは気になるのでチェックはするけど、その本を絶対読みたいとはならない。気になった本は、たまに読んだりはするんだけど。今回、書店大賞を舞台にした話だったんだけど、今話題の本屋大賞をモデルにしてるのかな?だとしたら本屋大賞の舞台裏みたいなのが分かってよかった。"本が大好き"という気持ちで運営してるんだというのが伝わってきた。(物語はそうだった)

    違うシリーズの「平台がおまちかね」の井辻智紀が登場した。その本も読もうとしてたので、予習ができて良かった。

  • 少し大がかりな設定にはなっているが、ライトに楽しめた。日常ミステリー+αの感じがミステリー好きに平和でよい。続編は出ないのだろうか。

  • 業務日誌シリーズと成風堂書店シリーズ総動員!あっちもこっちも大忙し(読む側も(^o^;)笑)でもおもしろかった

  • 著者の本は、なんだかバラバラに読んでる気がしてちょっと整理がついていないのだけど…(笑。それはわたしの問題)。

    このタイトルは、成風堂の二人と、ひつじくんがクロスオーバー(?)する話ということで成風堂の世界観がいまいちつかめなかったためちょっと距離を置いてたんやけど、せっかくなので読んでみた。

    (長い)

    本屋大賞の授賞式の日にまつわる謎を、成風堂とひつじくんの両陣営から解明していって、最後に両陣営がひとつになって解決! と、いう、流れとしてはめちゃくちゃ面白いのに、キーワードを集めていくシーンでは
    「え? この話はどっちで訊いた情報やっけ?」
    とか
    「こっち陣営はどこまで情報を掴んだんやっけ?」
    とか、何度もページを戻ったりした。笑

    読解力がないのは辛いぜ! 笑

    だって、著者の書き方って結構セリフや行動にも伏線があるから、あとになって
    「あのときのアレ…。そういえばどうやったっけ」
    ってなるのよ! それが、どっちのどこやったかパッと出てこないから、伏線がどう生かされてるのかとか探るのに、まあ、戻った戻った。

    なので筋に集中しきれなかったところはあるけど(笑)、最後の、成風堂とひつじくんが合流してからはどとうの勢いで読んだね!

    そもそも、最初からこのいきおいで読みたかった。通勤でちまちま読むのは無理があったか…!

    これで、成風堂もひつじくんシリーズも読破しちゃったかなー! 面白かった。

    読み終わると次のタイトルが読みたくなるんよねえ…(エンドレスループ)。

    次は、著者が参加してるアンソロジーを読んでみようかな。

  • 成風堂メインでひつじくんたちも絡んできます。どっちかっていうとひつじくんシリーズの方が好きなので、謎解き場面に出版社メンバーの出番少なくて残念。本の内容も成風堂寄りでミステリー部分が強かったです。最後に色んな登場人物が繋がって謎が解けるのが気持ち良かったです、 が 、うわーん、これで終わり?ここからがスタートでしょ、と悶えるのは私がひつじくん好きだからなのでしょうか。後一冊で良いので続編書いて下さい。

  • 視点がコロコロ変わって少しこんがらかったが、今まであまり絡んでこなかった2つの作品のキャラが関わっていく過程が面白く謎もよかった。

  • 登場人物が多く、並行して話が進むので、こんがらがってわかりにくかった。登場人物が多く、並行して話が進むので、こんがらがってわかりにくかった。

    ミステリーとしては、ツッコミどころが多く、イマイチ。

    これで一応、成風堂シリーズ4冊読み終えた。処女作の「配達あかずきん」が一番良かったな。書店ネタも最初は興味深かったが、だんだん飽きてきた。そして、主人公の杏子(そして作者の大崎梢さんも?)は、本が好きなんじゃなくて、本屋が好きなだけなんだな~というのがはっきり出てきて、共感できなくなった。

  • この作品で描かれる「書店大賞」とは、現実でいうと「本屋大賞」のことなのかな?書店大賞に関わる実行委員や書店員、出版社の人たちの想いや内部事情が丁寧に描かれていて、その真剣な熱意に胸を打たれた。
    楽しみにしていた多絵ちゃんと井辻くんの絡みはほとんど無くて残念だったけど、両シリーズのオールスター出演で、どたばた具合がパワーアップしていたので、読み応えはあった。

  • 2019.07.12
    また、ほんわかと面白かった。もう少し続けて読むことにしよう。^_^

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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