愚行録

著者 :
  • 東京創元社
3.52
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感想 : 149
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023874

感想・レビュー・書評

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  • 著者の妻、加納朋子の作品はいくらか読んでいたが、夫の方は初めて、映画化もされると聞いて読んでみた。作品は湊かなえの作品のように独白形式。名門大学のヒエラルキーとその中に入っていけなかった結局は犯人だが、その悲惨な身の上を交錯させながら物語は進行し、犯人はあっさりと判明してしまい、ちょっと肩すかし。ただ早稲田も慶応もいけ好かない大学という事だけは分かった。

  • 2016/4/7

    素敵な四人家族が惨殺された未解決事件。周囲の人物へのインタビュー形式で話は進んでいき美しい妻とエリート夫の様々な顔が垣間見える...すごく怖かった。誰にとっても100点な人なんていないし、わたしもどこで恨み買ってるかわからない。
    インタビュー主、驚いた〜

  • 登場人物の裏表が凄く面白かったのに
    最後の最後に妹が言った台詞で一気に気持ち悪くなってしまった
    ある意味凄い小説だと思った

  • 後味悪い。

    何人かの証言形式になっている小説だけど、証言している人たち、それぞれがろくでもない。

    人の黒い部分がクローズアップされているような作品。

    湊かなえっぽい雰囲気(ただ単に私が貫井さんのほうを後に読んだだけだけど・・・)

  •  東京都氷川台にある田向(たこう)一家4人が何者かに惨殺される事件が起こった。非の打ちどころが無いと思われていた被害者たちだったが、取材を重ねる中で新たな事実、そして関連していると思われる事件が明らかになってくる。

     取材を受けた人物が独白していく中で次第に真実が明らかになっていく形式だが、間に“お兄ちゃん”に語りかける謎の人物の独白が挟まる。これが一体誰なのかはずっと考えながら読んでいたのだが、取材する側についてまでは考えていなかった。本全体に隠された仕掛けを知り、なるほどなぁと。しかし最後のお兄ちゃんへの告白で一気に後味が。。。ああああ。弱い子に産まれた理由もわかってないんだろうなぁこの子は。

  • 伏線が張ってあり、最後にそれがつながる。
    おもしろかった。この作者の別の本も読んでみたい。
    2015年3月。

  • 愚行とはいったい誰の行いのことなのか…。人はなに考えてるか見た目ではわかんないからこえぇ。
    いつからか事件が起こると被疑者のみならず被害者の人となりまで詳しく報道するようになったけど、もしもわたしが事件や事故に巻き込まれて死んだら名前と年齢以外なにも報道しないでぇ~!って霊になってワタワタしてると思う。Twitterとか公表されたら死ぬ!いや死んでたら死ねないけど。
    あーコワコワ。

  • 重くて、暗いけどよんでしまう。
    タイトル通り、人はみな愚かだなと深く考えさせられる。
    結末を読んで、冒頭の記事に結びつく。

  • こういったルポ形式の構成は最近ではそれほど目新しくもなく、正直なところ「またか」という感じ。
    途中のエピソードはおもしろかったものの、どことなく既読感が…。それほどインパクトのある結末でもなく、淡々と読了。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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