桜庭一樹読書日記: 少年になり、本を買うのだ。

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023959

感想・レビュー・書評

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  • 世の中には呼吸をするように本を読む人がいるのだなぁ…と、改めて目を丸くしながら読んだ1冊。
    作家の桜庭一樹さんが、日々の創作の合間に読んだ本の数々を紹介した日記なのですが、1日に2~3冊読んでいるような日もあってびっくりします。
    海外もののミステリーをよく読まれるようですが、それ以外にもジャンルを問わず、とにかくたくさんの本に埋もれている様子。

    それから、出版社の編集さんたちの読書量にもびっくり!
    桜庭さんと編集さんのやり取りがすさまじいです…。
    もう生活の一部として、本を読むのが当然、という暮らしなのだろうなぁ…と思い、ちょっと羨ましくなりました。

    また、桜庭さんの小説執筆時のスイッチの入り方がすごいです。
    ちょうど日記の時期が直木賞受賞作『私の男』執筆時にかぶっていたので、その時の様子も書かれているのですが、「鬼気迫る」という言葉がぴったりでした。
    (でも『私の男』はそれくらい追い込まないと書けないような、暗くて重苦しい内容だったなぁと思い出しました…)

    本書の中では、とてもたくさんの本のタイトルが紹介されており、気になるものをメモしながら読んでいたら、メモも膨大な量になってしまいました。
    普段、自分では手に取らないジャンルの本が多かったので、これをきっかけに読んでみたいと思います。

  • 以前、読書好きが集まってアガサ・クリスティーを語る番組に桜庭さんが出演されていた。共感したので興味がわいて、こちらの読書日記を図書館で借りてきた。
    そしてまさかの一人称「俺」にびっくり。空手初段だという。面白そうな方だなあ。「読書日記」の名の通り、本の紹介というより読書する日々の記録だ。桜庭さんの読書量にも驚くけど、編集者さんたちも同じくらい沢山の本を読んでいそうなのに驚いた。
    何冊か気になる本をピックアップしたので、少しずつ読んでいきたい。

  • 桜庭一樹さんが一般文壇に出てきて、そろそろ売れ始めるなぁ…というころに出された読書日記の第一弾。

    海外の小説って私はあまり読まない方で(今トワイライトは読んでいるけれども)、海外の作品って…と思っている私の考えをちょっと変えてくれているかなーと思う。ここに紹介されたジョン・ディクスン・カーはちょっと挑戦したいかも。たくさん本が紹介されているので、そこから次読むものを探してみるのも面白いかもしれません。

  • エッセイ風かつ読書録。
    編集さんとのやり取りも面白く、それだけでも読み進められた。
    時折のぞかせる作家としての準備期間は、数行だけというのに息をのませる。

  • タイトル通りの読書「日記」
    書評集的な内容を期待していたので、ザックリした本の説明と多すぎてページを超える注釈にやや辟易(と言いつつも読みたい本リストは増えた)
    エッセイでもなく日記なので、ザックリした文章で個性的な編集者や家族とのやり取りが描かれていて面白い。
    人に読ませる為の文章(エッセイ等)も好きだが、こういうザックリした日記はどんどん読みたい。自分も読んだ、好きな作品タイトルが出ると「あー!!それ!それ良いですよね!」と共感・興奮するのも楽しさの1つ。しかし桜庭先生の読書量と活字中毒ぶりがすごい…

  • ちょうど桜庭一樹さんの火の鳥を読んでいて、この読書日記を思い出して毎晩少しずつ読み返していました。まるで日々の食事のように読書をしている桜庭さんだからこそ、血肉となっている言霊を使った作品を作られているのだなーと改めて思いました。
    個人的には、ジョン・ディクスン・カーの読んでない作品を読もうと刺激をもらいました。

  • これだけ読む時間があるなあ〜?

  • よい、とされているレビューが多いのですが、個人的には全く合いませんでした。また、読みたくなる本も余りありませんでした。なんでなのかなぁ?

  • 読書日記エッセイ。

    『私の男』を執筆中の日常も記されていて嬉しい。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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