兇人邸の殺人

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488028459

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ3作目、クローズドサークル+サスペンスといった構成は1作目から変わらず物語を重厚にしている。
     そもそもミステリー好きにはクローズドサークルが好きが多いと思うが、その環境が今作では本編内でも語られている様に新しい形で構成されており、さらに一作目からの約束事になるが、綾辻行人の館シリーズの様に密室に新しい条件を増やす事で、絶望感や悲壮感を生み出している。人物も相変わらず魅力的だ。
     一作目屍人荘の殺人から衝撃をうけずっと読み続けているが、非現実的な要素を班目機関という組織を通して当たり前の様にしてしまう構成が、常識を壊し魅力的なシリーズにしている。
     ネタバレはしないが、今回は細かな謎を練り込みすぎており、読み疲れてしまう印象があり(怒涛の様に(笑))悪くはないですが。
     また、次作に続く作風のため、(僕の好きな締め方ではないんだ)評価は4だが、是非読んでいただきたい作品だ。(順番通り読んで欲しいなあ)

  • クローズドサークルで起こった事件
    懐かしい雰囲気を漂わせるテーマパークの中にぽつんとある異様な建物...その中で起こるスリル満載な殺人。
    犯人の目的とは如何に、、、

    怪しい人物だらけで、推理が混乱する中、
    比留子と譲は、真実にたどり着くのか、、、?

    今回も今回で、とても面白かったです‎|•'-'•)و
    オススメです٩( *˙0˙*)۶

  • 一種のSFミステリー。綿密な密室トリックに驚愕。こういう悲劇を乗り越えて、探偵2人は成長していくんでしょうね。シリーズが楽しみ。一作目の映画作品は悪評だったみたいだが、この映像化も見てみたい。

  • シリーズ第三作。

    恒例の奇抜なクローズドサークルは本作でも絶好調、毎回趣向を変えてみせるのは作家としては当然なのかもだけど、素直にその引き出しの多さ巧みさに舌を巻きます。
    今回は安楽椅子探偵や倒叙っぽい視点など、また新しい切り口でずっとワクワクしっぱなし。ちゃんとその試みがミステリーとがっちり嚙み合ってるのが更にすごい!

    そして個人的には謎解きよりも注目している葉村くんと比留子さんの関係性の行方。本作でも想い合いつつすれ違うもどかしさがありながらも、確かに前進していく彼らに熱くエールを送りたくなります。とても素敵で魅力的な二人です。

    犯人の思惑やその結末も含め(毎回思うけど超人的な設定とドラマの融合が素晴らしく、ぐちゃぐちゃに感情を揺さぶってくるね...)、シリーズの一つの集大成のような盛り上がりで一瞬終わっちゃうの?と心配になるほどだったけど、もちろんまだまだ続くのです!

  • シリーズの中で1番深い
    斑目機関の過去と現在
    斑目機関の実情がシリーズごとに深掘りされている
    狂人邸での巨人の仕業ではない殺人
    巨人と生き残り、追憶との繋がりが少しずつ明らかになる
    終盤はページをめくる手が止められず夜更かししてしまいました
    次回へ続く謎も残して

  • 今回も複雑〜。1回では整理できない。
    探偵と犯人が対立しない。
    困難の分割。
    後日談が気になるけど、おもしろかったなぁ。
    余韻はゆっくり消化しよう。

  • 今回もなかなかのぶっ飛んだ殺人劇。
    普通なら読む気もなくすような設定なのに、
    めちゃくちゃおもしろいのがすごい!
    しかし壮大なストーリーだった…。

  • うん!めっちゃ安定してる。飽きないように毎回シチュエーションも変えてくれてるし。
    人気シリーズになると大変そうですね・・・

  • シリーズ3作目

    今回の譲たちは、超人的身体能力を持つ巨人と、複雑な作りの館の中で命をかけた鬼ごっこをすることになる。
    しかし、巨人の犯行に見せかけた殺人が発覚。殺人犯の動向にも気をつける事になる。

    パニックホラーだけど、相変わらず、がっつりミステリーです。超人的能力にはどんなものが含まれるか、提示されてる。完全にミスリード連発して、最後の最後まで楽しみました。

    以下、この巻で印象深い所。
    外部の事情による密室ではなく、凶悪な巨人を外に出すわけにはいかない、という密室内に残された人たちが自発的密室。
    犯人は探偵の敵であるのか。
    あけない夜が明けるまで悪夢に踊っているのは、誰だったのか。

  • シリーズ3作目。
    すっかり読めるようになった「斑目機関」。
    ルビ無くても最早おなじみ。
    続きが気になりつつも、初っ端からの不穏な空気は拭いきれない。

    今回も閉じ込められて出られず。
    また事件は起こり…。
    ゾンビ、予言者ときて、次は…巨人か!

    主人公の葉村くんとホームズの剣崎さんの
    すれ違いやら、思いやりやら、
    人間関係が色濃く描かれていた印象を受けた。
    ミステリーとしてのハラハラ感や緊迫感も富んでいて、
    辛い局面を脱したいが為に続きを読む手を止められなかった。

    ゾンビも怖いが、巨人怖すぎる。

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著者プロフィール

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。

「2021年 『兇人邸の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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