金環日蝕

著者 :
  • 東京創元社
3.95
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本棚登録 : 1360
感想 : 166
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488028787

感想・レビュー・書評

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  • 詐欺をテーマにしたミステリー。
    知人の老女をひったくりした犯人を探す中、真相はは思わぬ方向に進んでいく。
    展開が早く、どんどん引き込まれて一気に読んでしまった。

    そして、人は他人がどう思ってるか本当のことを知ることはできない。なにが真実なのかは分からないが、真実であってほしいと願うものを信じると決めるしかないのだろう。

  • 予備知識なしに読み始めたため、タイトルと装丁から、もっと重たい文学作品を想像してしまったが、割とライトなミステリだったので驚いた。
    内容はといえば、ひったくり犯を追うためにタッグを組んだ女子大生と高校生の話だが、事件の真相が明らかになるにつれて明らかになっていく登場人物のふるまい、バックボーンは、「金環日食」というタイトルを付けたのもうなずける。
    伏線もしっかりしていて、ミステリとして読ませるいい作品。

  • 読み応えがあった。北海道の風景の描写も良く、目に浮かんでくるようだった。他の作品も含め、この著者の作品はもっと評価されるべきだと思う。この作品はいつか映画化かドラマ化されそう。

  • いやー面白かった。
    一気に読んでしまった。予想を超えた展開でなるほど、そこまで計算だったのかと唸ってしまった。

  • 最初は単純な犯人探しかと思って読み進めていくとどんどん新しい展開が広がって途中でやめられない。初めての作家の本だったけど他の本も読んでみたくなりました。

  • あなたという存在は知っているのに心の内は分からない。自分というものの確かさが分からない。そんな、人の多面性がえがかれた作品でした。

  • 何となく、経済小説の様な気がしてた。
    経済っちゃ経済なのかな。
    登場人物が皆、魅力的。
    割と厚みのある本だったから心配だったけど、
    一気読みでした。

  • 内容的には、伏線が色々と張られていて、それを回収してくれていって、ミステリーとしてとても面白かった。
    ただ登場人物の口調や行動が、みんな演技がかっていて、それが少し寒かった。。
    馴染みのある土地が舞台だったので、色々と想像しやすかった。
    フィクションとはいえ、まさかあのH大学でこんな物語があったとは…。
    皐月が盗撮した錬風の男の人は誰だったんだろう。錬のお父さん?でも何でH大学に?

    こういった背景があって犯罪に手を染めてしまう人がたくさんいるんだなということに気付かされました。
    今の私は、「消えてほしくない人と、ちゃんと目を合わせてられる自分で」いられてるはず。

  • 初めは青春小説かと思いましたが、様々な人間模様が描かれていて、読むほどに面白くなっていきました。

  • 犯罪をする人は、そういう人種ではなく、お金や大切な人の為にはいつでも踏み込めてしまうものなのかもしれないと思った。謎解きにしても深い考えさせるものだった。大学で撮られた錬の写真の謎はわからなかった(私だけ?)

    • しずくさん
      初めましてラッキーさん。
      ラストに書かれていた写真の謎が知りたくて皆さんのレビューを読んでいて、やっと同じ疑問を持っている方に出会えました...
      初めましてラッキーさん。
      ラストに書かれていた写真の謎が知りたくて皆さんのレビューを読んでいて、やっと同じ疑問を持っている方に出会えました。

      >大学で撮られた錬の写真の謎はわからなかった
      激しく同意します。まさか錬のお父さんではないですよね??
      誰か教えてくれないかしら。
      2023/11/25
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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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